職場体験や職業インタビューでの質問の例(中学生・高校生向け)

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職場体験や職業インタビューでは、その職業に関する学びを深めるため、実際に働いている人たちに質問をすると思います。

質問するということは、その職業や相手に対して興味を持っている証拠ですので、基本的には快く答えてくれることでしょう。

ただ、中にはあまりよくない質問(NG質問)もありますし、そもそもどんなことを質問すればいいか、わからない人もいると思います。

そこで今回の記事では、職場体験や職業インタビューでの質問の具体例について考察してみました。

目次

職場体験や職業インタビューでのよくない質問の例

職場体験や職業インタビューでの質問内容について考えるために、まずはよくない質問の例についてまとめてみました。

これらは「相手とって失礼な質問」と言い換えることもでき、いくら中学生や高校生でも以下のことは念頭に置いて質問したほうがいいでしょう。

よくない質問①:調べれば分かることを質問

これは例えば、その職業に就くために必要な資格であったり、条件に関する質問などがこれにあたります。

その職業に就いている男女比、職場の従業員数などもこれにあたるかもしれません。

このようなことは調べればすぐにわかることですし、あえて貴重な時間を使って聞くべきこととはいえません。

職場体験や職業インタビューには、おそらく「事前学習の時間」というものが設けられていると思います。

仮に設けられていなくても、その職業について全く知識のない状態で職場体験や職業インタビューに赴くのは、やや失礼な態度にあたると言わざるをえないでしょう。

中学生や高校生ということで、ある程度は大目に見てもらえると思いますが、その職業に関する基本的事項についてはあらかじめて調べてから臨みましょう。

よくない質問②:給料や労働時間などに関する質問

これは例えば、給料や労働時間、休日の日数、福利厚生といった、労働条件労働待遇に関する質問がこれにあたります。

このようなことは、就職活動では聞くべきなのかもしれませんが、あまり中学生や高校生が聞くべき質問とはいえません。

その業界における「平均」ということであれば、調べればわかることでもあります。

そもそも、以上の条件や待遇などは、職業を選ぶ際の考慮要素にはなると思いますが、1次的な基準とすべきではありません。

・その仕事は自分がやりたいことか?
・その仕事は自分に向いていることか?

などをまずは基準とすべきであって、実際に働いている人もそのように考えていると思います。

よくない質問③:問い詰めるような質問

これは主に質問の仕方・聞き方についての話になりますが、質問するということは、実は相手を「とがめる」ことと紙一重になりえます。

例えばですが、

「この仕事の楽しさはどこにありますか?」

という聞き方であればそこまで失礼には感じませんが、

「この仕事はどこが楽しいんですか?」

という聞き方だと、

「あまり楽しくなさそうですけど…」

というニュアンスが含まれてしまいます。

やや極端な例だったかもしれませんが、たまにインタビュアーがスポーツ選手などに対して失礼な質問をして批判されることがあるように、適切に質問するというのは案外難しいものです。

もちろん、大人でも難しいのですから、中学生や高校生のうちから完璧に質問するということは尚更不可能に近いです。

ただ、こうしたことは一応頭の片隅に置いておくといいでしょう。

職場体験や職業インタビューでの質問の例

以上を踏まえて、職場体験や職業インタビューで実際にする質問の例を考えていきます。

もちろん、これら以外にも質問事項はあると思いますし、これら以外を聞いてはいけないわけではありません。

ただ、質問事項を考える上で大きな参考となるでしょう。

各項目の最後には実際の質問例も掲載しています。

①職業や仕事の内容

これは調べればある程度はわかることではありますが、具体的な1日の流れであったり、実際の仕事内容については、働いてみないとわからないことも多いです。

職場体験であれば、それをまさに体験しに来ているわけなので聞く必要はないかもしれませんが、職業インタビューであればぜひ聞いておいたほうがいいでしょう。

②その職業を選んだ理由

その職業を選んだ理由は、ぜひ聞いておきたい質問の1つになります。

職業を選んだ理由を聞くことで、その人がその職業に対して持っている信念やポリシー、想いなども見えてくると思います(これらを個別に聞いてもいいでしょう)。

職業を選ぶ上では、その「理由」が非常に重要です。

その職業を自分がやる理由を見出せなければ、いくら給料や待遇面がよくてもモチベーションが続きませんし、次第に虚無感を感じてくるものです。

実際に職業を選ぶ際の参考にするためにも、その職業を選んだ理由はぜひ聞いておきましょう。

「なぜこの仕事に就こうと思われたのですか?」
「この仕事を始めようと思ったきっかけはなんですか?」

③その職業に向いている人、適している人

その職業に向いている人、適している人についても、ぜひ聞いておきましょう。

もちろん、そこで得られた答えはあくまで個人の意見ですので、絶対視する必要はないですが、自分がその職業に就くか否かを判断する際の参考になるでしょう。

「この職業には○○な人が向いている」とわかれば、そのような人になれるようこれから努力していくこともできます。

「どのような人がこの仕事に向いていると思いますか?」
「この仕事に向いている人はどんな特徴を持っていますか?」

④どのような気持ちでお客さんと接しているか

これは、もしお客さんと接する職業でなければ、

「どのような気持ちでその物と向き合っているのか」

などでもいいでしょう。

気持ちや想いといった部分は外部からは見えないものですので、質問事項として適しているともいえます。

一般に、よい働き方をしている人ほど、こうした気持ちや想いの部分を非常に大切にされています。

色々と感銘を受けることも多いでしょう。

「どのような想いでお客さんと接していますか?」
「お客さんと接する際に意識されていることはありますか?」

⑤仕事をする上で喜びややりがいを感じる瞬間

これは「どんな時がその仕事のピークなのか?」と言い換えてもいいでしょう。

長らくその仕事を続けている人ほど、やはりその仕事になんらかのやりがいや喜びを感じているものです。

外部からは見えないところにその仕事の魅力が隠されていることも多いので、ぜひ聞いておきたい質問の1つです。

「仕事をする上でやりがいを感じるのはどんな瞬間ですか?」
「仕事をする上で喜びを感じるのはどんな時ですか?」

⑥仕事をする上でつらかったこと、苦しかったこと

仕事をする上では喜びややりがいを感じることもあれば、つらい思いや苦しい思いをすることもあるでしょう。

その仕事のことを多角的に理解するためにも、こうした一見ネガティブなことも聞いておくのがおすすめです。

ネガティブではありますが、聞き方さえ間違えなければ、特に失礼な質問ということにはなりません。

もちろん、「どんなクレームや苦情が来ましたか?」などと聞けば、さすがにこれは失礼にあたるかもしれません。

また、これはあまりこちらから聞くことでもないですが、場合によってはそうした負の経験から学んだこと、気づけたこと、成長できたことなども語ってもらえるかもしれません。

「仕事をする上で大変だったことはありますか?」
「仕事をする上で苦労したことはありますか?」

⑦この職業に就くためにどんなことを学べばいいのか?

職業に就くために必要な資格や条件については調べればわかることですが、

・(人として)どんなことを学んでいけばいいのか?
・どんな力を身に着けていけばいいのか?

といった点については、実際に働いている人に聞かないとわからない面があります。

「中学生(高校生)のうちに学んでおいたほうがいいこと」

という聞き方にしてもいいでしょう。

こうした質問をすることで、今後の学校生活の指針にもなります。

「この仕事に就くためにはどんな力が必要だと思いますか?」
「この仕事に就くために中学生のうちに学んでおいたほうがいいことはありますか?」
質問事項のパターンとしては以上になります。
気に入った質問があれば、ぜひ職場体験や職業インタビューで聞いてみてください。

今回のまとめ

以上、職場体験や職業インタビューでの質問の例についてでした。

色々と書いてきましたが、これら以外にも、もし個人的に聞いてみたいことがあれば、ぜひ積極的に質問してみるのをおすすめします。

純粋な興味から聞いているのであれば、多少失礼な聞き方なってしまったとしても怒られることはありませんし、きっと快く答えてくれるはずです。

今回の記事が職場体験や職業インタビューの際の参考になれば幸いです。

関連ページ:【例文付き】職場体験のお礼状の書き方とポイント(中学生・高校生向け)

すくれす
スクール☆レスキュー運営者
学校の教員ではありませんが、学習塾の講師として、小学生から高校生まで、幅広い年齢の児童・生徒・学生と関わりがあります。学校生活においては時代は変われど、結局はある程度型にハマった「みんなと同じこと」が求められます。そうしたことは当サイトを参考にパパっと攻略していただき、短い学校生活・人生、できるだけ有意義なことに日々時間とエネルギーを使ってもらえたら幸いです。
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