「○○然とした」という言葉を聞くことがありますが、これはいったいどんな意味なのでしょうか?
例えば、
・紳士然とした態度で…
という時、この「然」の意味や読み方とは?
今回の記事では、「○○然とした」の意味や読み方について取り上げます。
「○○然とした」とは?
「然」という言葉が、「○○然とした」という風に名詞にくっついて使われる場合、これは、
・まるで○○のような様子であること
・いかにも○○のような様子であること
などの意味を表します。
読み方は、「○○ぜんとした」です。
例えば、「紳士然とした態度で…」と書かれていたら、
・まるで紳士のような態度で
・いかにも紳士のような態度で
などの意味を表すことになります。
その人が本当に紳士かどうかはわからないが、その人の見た目や態度、立ち振る舞いなどからいかにも紳士っぽい(紳士らしい)というニュアンスです。
逆に、「紳士然としていない」と否定形で書かれていたとしたら、その人は本当は紳士なのかもしれないが、見た目や態度、立ち振る舞いなどがまったく紳士っぽくない(紳士らしくない)というニュアンスを表すことになります。
すなわち、「然」という言葉には、
・そのものが持つ本質・本性
といった意味が含まれているといっていいでしょう。
▼その他の例文
・「淑女然とした」→いかにも淑女のような様子・態度で
・「貴族然とした」→いかにも貴族のような様子・態度で
・「学者然とした」→いかにも学者のような様子・態度で
・「母親然とした」→いかにも母親のような様子・態度で
・「旦那然とした」→いかにも旦那のような様子・態度で
・「淑女然とした」→いかにも淑女のような様子・態度で
・「貴族然とした」→いかにも貴族のような様子・態度で
・「学者然とした」→いかにも学者のような様子・態度で
・「母親然とした」→いかにも母親のような様子・態度で
・「旦那然とした」→いかにも旦那のような様子・態度で
もちろん、人だけではなく物にくっついて使われることもあります。
意味やニュアンスなどは、最終的には文脈判断となりますが、基本的に「いかにも○○のような」という訳を当てておけば問題ありません。
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