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奨学金の申請理由「親に負担をかけたくない」の例文と書き方

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奨学金の申請理由の1つとして、

「親に負担をかけたくないから」

というものがあります。

高校くらいまでならともかく、例えば理系の大学や私立大学などに進学するとなると、学費もそれなりに高額になります。

そうした経済面での負担を、親にあまりかけたくない、、

その気持ち自体はとても素晴らしく、称賛されるべき事柄です。

今回の記事では、そんな奨学金の申請理由「親に負担をかけたくない」の書き方と例文についてまとめてみました。

目次

奨学金の申請理由「親に負担をかけたくない」の書き方

冒頭でも書いたように、

「親に負担をかけたくない」

という想いはとても素晴らしいものですが、それをそのまま申請理由として書くかどうかはケースバイケースです。

一口に「親に負担をかけたくない」といっても、さまざまなケースが考えられるでしょう。

例えば、

自分の家は経済的にかなり困窮していて、親は自分の学費を捻出するために必死に働いてくれているが、最近体を壊してしまった。もうこれ以上親に負担をかけられない。

といったようなケースもあれば、

(家庭の事情としてそこまで経済的に苦しいわけではないものの)大学生になったのだからある程度は経済的に自立するべきだと考えている。そのため、学費や生活費の面での負担を親にあまりかけたくない。

といったようなケースもあるでしょう。

後者のようなケースは、もちろん心がけとしてはとても素晴らしいことですが、奨学金に採用されやすいかどうかはまだ別問題です。

奨学金制度の目的は、一言で言えば、経済的に苦しい学生の学業を支援することにあります。

これはどんな種類の奨学金であっても、ある程度は共通したものといえるでしょう。

そのため、いかに道徳的・人格的に素晴らしい申請理由を書いたとしても、経済的に困窮している学生からの申請が殺到すれば、奨学金は基本的にはその人たちに割り当てられることになります。

もちろん、経済状況や家庭事情が苦しいということを十分に書いた上で、

「(ある種物理的に)もうこれ以上親に負担をかけられない」

と書くのであれば、自然な文章としてなんら問題はありません。

しかし、

「学費を自分自身で払っていきたい」

という気持ちを前面に押し出して書くのは、採用を第一優先に考えるなら避けたほうがいいかもしれません。

補足:経済的に困窮していない場合について

ちなみに、例えば親の収入や世帯年収などがそれなりに高く、そこまで経済的に困窮しているわけではない場合であっても、まだあきらめる必要はありません。

今問題としている奨学金の申請理由を書く欄や、経済状況・家庭事情などを書く欄は、所得証明書や源泉徴収票からは見えない、実際的な事情を書かせるためにあります。

親の収入や世帯年収が高い場合でも、例えば、

借金の返済が住宅ローンの支払いが毎月○○万円もある
兄弟や姉妹が多いため学費や生活費がかかりすぎる
最近親が倒れて今後収入が途絶える可能性がある
…etc.

もしこうした事情があれば、仮に収入が高くても、トータルでは結構経済的に苦しかったりするはずです。

そのため、所得証明書などでは不利に扱われそうな場合であっても、申請理由次第では、なんとか採用にこぎ着けることができるかもしれません。

もちろん、嘘を書くのはできるだけ避けたほうがいいですが、常識の範囲内で、ある程度深刻そうな感じを出して書くのは十分アリかと思います。

以上のポイントは1つ意識して申請理由を書くといいでしょう。

奨学金の申請理由「親に負担をかけたくない」の例文

以上を踏まえて、具体的な例文について見ていきます。

まず、奨学金の申請理由欄に書く内容としては、以下の3点が考えられます。

①家庭事情や家族構成等の理由により、経済的に苦しいということ
②学びを継続することが必要な理由・学びに対する熱意など
③「奨学金を希望します」ということ

①については前述しましたが、奨学金制度は経済的に苦しい学生を支援するためのものですので、ここはほぼ必須の内容といえます。

奨学金を申請しようと思うからには、やはり何かしら経済面での不安があるはずです。

仮に最後は「親に負担をかけたくない」で結ぶとしても、そこに至った不安要素をできるだけ具体的に記載しましょう。

また、奨「学」金というくらいなので、②の学びを継続することが必要な理由、学びに対する熱意なども欠かせません。

奨学金の審査する側としても、やはり学びに対する意欲や熱意がある人を支援したいと考えているはずです。

大学のGPA(成績)が高い人が採用されやすいのもそうした理由からでしょう。

学びに関しては、個人的に興味や関心が強いということを書いてももちろんいいですが、それを超えて、

「自分が学び続けることで、社会に貢献できる、社会にとっていい影響がある」

という視点を含めて書けるとなおいいでしょう。

もちろん、あくまで謙虚な姿勢は忘れるべきではありませんが、、

以上を踏まえて、以下具体的な例文です。

例文①:母子家庭

私の家はもともと母子家庭で、母はこれまで私の学費を捻出するべく必死に働いてくれましたが、やはり大学ともなると学費や教材費などが高額になり、現在家計が大変苦しい状況です。
母は来月から仕事を増やすと言ってくれていますが、最近体調を崩し気味で、もうこれ以上負担をかけることはできません。
私には将来○○になりたいという夢があり、そのための学びを安心して大学で継続するためにも、この度奨学金の給付を希望いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

例文②:親の収入減(失業や倒産など)

家計を支えている父は会社員でしたが、最近不況のあおりからリストラにあってしまい、現在求職中です。
年齢のことも考えると、前のような安定的な収入を得られる可能性は高くなく、このままでは私の学費の支払いに支障をきたしてしまいます。
あまり両親にばかり負担もかけられないと思い、私も最近アルバイトを始めましたが、大学の研究や課題との兼ね合いから、そこまで長い時間働くこともできません。
そのため、この度奨学金の給付を希望いたします。

例文③:家族構成などの条件

私の両親は平均的な収入こそ得ていますが、私の家は5人兄弟で、そのうち3人が私立大学へ進学したため、主に学費の面で経済的に大変苦しい状況にあります。
また、私は自宅からは通学できない大学に進学したため、一人暮らしをし、その分の生活費も仕送りしてもらっています。
母はパートの仕事を増やすと言ってくれていますが、正直これ以上負担もかけられませんので、この度奨学金の給付を希望いたします。

例文④:借金や住宅ローンの支払い

私の家は自営業でしたが、最近事業に失敗し、多額の借金を背負ってしまいました。
毎月の返済はかなり高額に上り、私自身も最近アルバイトを始めましたが、それだけでは到底まかないきれない状況にあります。
親も精神的なストレスから健康を害してしまい、これまでのようにバリバリ働くことはできません。これ以上親に負担をかけるのも、大変心苦しい想いです。
私には○○になりたいという夢があり、そのために今の大学を志望しましたが、このままでは退学せざるを得ない状況です。そのため、この度奨学金の貸与を希望いたします。

例文⑤:学業に専念したい

私の家はそこまで裕福ではありませんので、私自身もアルバイトをして学費の足しにしていますが、もともと授業や課題の多い大学である上に、自宅から大学まで往復4時間以上もかかるため、1日が終わると心身ともにかなり疲弊しきっています。最近は疲労から体調も崩し気味で、大学の課題を満足にこなせない日も増えてきました。
私にはどうしても○○になりたいという夢がありますが、競争率が非常に高いため、大学ではできるだけ学業に専念し、試験勉強の時間も十分に確保したいと思っております。
そのため、この度経済面でのご支援を賜りたく、奨学金の給付を希望いたします。
この例文ではスペースの関係上、「親に負担をかけたくない」という点は挙げませんでした。
奨学金を申請する理由がそこまでなく、経済的な困難さにも絡めることができない場合、このように書くしかないのかなと個人的には思います。

今回のまとめ

以上、奨学金の申請理由「親に負担をかけたくない」の書き方と例文についてでした。

「親に負担をかけたくない」だけだと申請理由としてはやや弱いため、経済的な事情と絡めた例文を紹介してきました。

奨学金は、所得証明書や成績(GPAなど)も考慮されるので、正直なところどれだけ申請理由をしっかり書いたとしても、採用されない時は採用されません。

ただ、ボーダーライン上にいる人にとっては、申請理由が最後の決め手となる場合があります。

今回紹介した例文で気に入ったフレーズなどがあれば、ぜひ使ってみてください。

 

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