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【完全版】職員室の入り方まとめ(手順)入室時のマナーについても

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学校生活で最も緊張する瞬間の1つが、職員室へ入る時です。

たくさんの大人が静かに仕事をしているところへ1人で入っていくのは、ちょっとした恐怖すら感じる人もいるかもしれません。

ですが、心配する必要はありません。

大人は、生徒がどんな振る舞いをしようとそこまで気にしていないものですし、学校というのは本来、たくさん失敗することでいろんなことを学んでいく場です。

職員室の入り方について、時として先生から注意されることもあるでしょう。

しかし、それは決して怒って言っているわけではなく、社会に出る前に人間としての最低限のマナーを身に着けてもらうため、教育目的で言っている場合がほとんどです。

もっとも、今回の記事で紹介する手順通りに職員室に入れば、まず注意されることはないでしょう。

ぜひ参考にしてみてください。

目次

職員室の入り方まとめ(手順)

職員室への入り方については、学年集会などで先生から指導されていることもあるでしょう。

ノックの回数だったり、発する言葉だったり、マナーだったりと、学校によってはかなり厳しくルールが決められているところもあるようです。

そうした学校の決まりがあるなら、それに確実に従うことをおすすめします。

もし学校の決まりがなければ、ぜひ以下の手順を参考にしてみてください。

社会人として当たり前のマナーも多いですので、汎用性は高く、これを押さえておけば大きく失敗ことはありません。

①帽子やカバン、上着などをとる

まず、これは入室以前の段階ですが、帽子やカバン、上着(コートやジャンパー)などを身に着けているなら、入室前にできるだけとったほうがいいです。

もちろん、あらかじめ教室に置いてきてもいいでしょう。

失礼する際に帽子をとるのは一般常識かもしれませんが、カバンについても、あまり背負ったまま入室するのはよくないという声が多いようです。

カバンを背負ったままだと、帰り際などについでに入室するかのような印象を与えるからだそうです。

帽子やカバンはとって手に持つか、廊下に置いて入室するようにしましょう。

上着についてはそこまで気にする必要はないと思いますが、もし心配なのであれば脱いで手に持って入室するといいでしょう。

②ドアの前に立ち、ノックする

準備ができたら、ドアの前に立ち、ノックをします。

もちろん、ドアがあらかじめ開いているならこの手順は無視すればいいですが、普通は閉まっていることが多いはずです。

ノックの回数については意見が分かれるところですが、3回がベストだという声が多いようです。

ノックをした後、狭い職員室なら「どうぞー」という声が中から聞こえてくることもありますが、基本的には「音沙汰なし」という場合が多いでしょう。

そのため、ノックをして1~2秒くらいしたら、ドアをガラガラと開けてしまってかまいません。

③「失礼します」以降の言葉

ドアを開けたら、まずは「失礼します」と言いましょう。

その後、学年やクラス、名前などを名乗るかはケースバイケースです。

生徒数の多い学校なら名乗ったほうがいいと思いますが、小さめの学校で、先生たちからよく認知されているならあえて名乗る必要もないでしょう。

ここは学校の決まりがあればそれに従ってください。

名乗った後は、職員室に来た用件を伝えたり、用がある先生がいらっしゃるか確認したりします。

例文としては、以下が基本形となります。

▼例文1(基本形)
「失礼します」
「○年○組の○○です」
「○○先生に用があって来ました」
「○○先生はいらっしゃいますか」

3つ目の「用があってきました」の部分は、具体的な用件を伝えてもいいでしょう。

「○○先生に授業の質問があって来ました」
「○○先生に先週の課題を提出しに来ました」
「理科準備室の鍵をとりに来ました」

ちなみに、「用があって来ました」と伝えた段階ですでに、用のある先生がこちらから見えていたり、場合によっては目が合う場合もあるでしょう。

この場合でも、もしかなり遠くのほうに見ているなら、見えていないことにして、

「○○先生はいらっしゃいますか?」

と聞けばいいでしょう。

一方、ドアを開けたらすぐ近くにいたり、明らかに目が合ってしまったなら、「いらっしゃいますか」と言うのも変な話です。

その場合は、その先生のほうを向いて、

「○○先生お願いします」

と言えばいいでしょう。

▼例文2(明らかにいらっしゃる場合)
「失礼します」
「○年○組の○○です」
「○○先生に用があってきました」
(目が合うなど、明らかにいらっしゃることを確認)
「○○先生お願いします」
ちなみに、同じ苗字の先生が複数いる場合、
「体育の○○先生に用があって来ました」
といった感じで科目名をつけて呼べばOKです。

補足:許可があるまで入室しない

以上のやりとりは、全て職員室のドア付近・入口付近でするのが通常です。

「入ってきていいよ」「こっちまでおいで」

と言われるまでは、無断で職員室の中に入っていかないようにしましょう。

職員室の中には、生徒には見られてはいけない秘密情報も保管されていますし、特に定期テスト前などは「入室禁止」の学校も多いでしょう。

ちなみに、職員室の中に入っていかないと目的を達成できない場合は、以下のように尋ねます。

▼例文3(入っていかないといけない場合)
「失礼します」
「○年○組の○○です」
「○○先生の指示で理科準備室の鍵をとりに来ました」
「入室してもよろしいでしょうか?」

このような場合、たいてい他の先生が入室を許可してくれると思いますので、許可されたら部屋の中へ入っていきましょう。

もちろん、中へ入っても余計なものに触れたりせず、速やかに目的を達するようにします。

④いなかった場合

「いらっしゃいますか?」と聞いてもしその先生がいれば、問題なく対応してくれると思いますが、もしいなかった場合はどうすればいいのでしょうか?

その場合、近くの先生が「今はいないよ」と言ってくれる場合もあるでしょうし、誰も何も言わず、「シーン」となる場合もあります。

この瞬間は少し気まずいかもしれません。

いずれしても、いないことが確認されたら、

「ありがとうございました。失礼します。」

と言ってドアを閉め、退室するのが基本です。

もし「いないよ」と言われた場合で、どうしてもすぐ会わなければいけない事情があるなら、

「どちらにいらっしゃいますか?」
「どちらにいらっしゃるかご存知ですか?」

と近くの先生聞いてみてもいいでしょう。

また、もし優しそうな先生が近くにいるなら、伝えたい用件を取り次いでもらうというのもアリです。

以上の手順を行うかは正直ケースバイケースとなりますが、特に急ぎでないならまた時間を置いて訪れるのが無難です。

もし2回以上続けて不在のようなら、一度以上のやりとりを試してみてもいいでしょう。

入室時のマナーは?

以上、かなりしっかりと手順を説明してきましたので、これに従ってもらえれば、基本的には入室時のマナーについても問題ないことになります。

ただ、一部上では書かなかったものもありますので、以下マナーについて改めてまとめてみました。

【入室時のマナー】
□帽子やかばんなどをとる
□ノックは基本3回
□ドアはできれは両手で静かに開け、静かに閉める
□丁寧な言葉遣いを心がける
□許可なく職員室内に入っていかない
□余計なものに触れない

言葉遣いについては、上の例文のものをそのまま使えばOKです。

もっとも、敬語というのは実は非常に難しく、大人でも完璧に使いこなせている人はほとんどいません。

本来は間違っている表現が、現代では一般的になっているケースもあります。

学生のうちのよくある失敗例としては、

「○○先生はいますか?」

これは基本的にはNGです。

小学生くらいであれば、もしかしたらいいのかもしれませんが、少なくとも中学生以降は避けたほうが無難です。

その他、難しい敬語については、もし注意されたらその場で直せばいいでしょう。

最初にも書きましたが、学校は積極的に失敗していい場所ですので、間違えてもあまり気にする必要はありません。

もちろん、その注意した先生のほうが実は間違えている場合もあるでしょう。

そのため、時には批判的な検討も必要です。

今回のまとめ

以上、職員室への入り方・入室のマナーについてでした。

こうしたことは、もしかしたら非常に面倒と感じられるかもしれません。

ですが、今ある程度身に着けておくと、社会に出た時にとても役に立ちます。

正直に言えば、ノックの回数など非常に細かいマナー、「誰が決めたの?」と思われるマナーも多いのも事実です。

また、マナーは結構時代によっても変わっていきますので、中には時代遅れのもの、旧態依然としたマナーもないことはありません。

ただ、「相手にとって失礼のないようにする」「しっかりと筋を通す」ということは人間関係の基本ですので、そういう意味では参考になる部分も多いと思います。

職員室に入るくらいでそこまで神経質になる必要はありませんが、今回の記事で紹介した「大枠」についてはぜひ押さえておきましょう。

 

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