学校の代表である生徒会役員を決める生徒会選挙。
生徒会に立候補する人は演説で話す内容を考えなければなりません。
今回の記事では、そんな生徒会選挙での演説のポイントと例文を取り上げます。
演説文で悩んでいる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
生徒会選挙での演説(ポイントと例文)
1. 生徒会に立候補した理由(立候補理由)
演説ではまず、生徒会に立候補した理由(立候補理由)について述べなければなりません。
自分がなぜ生徒会に立候補しようと思ったのか、今一度よく考えてみてください。
・学校生活を送っていて問題点・改善点が見つかった
・先輩役員の姿を見て自分もやりたいと思った
・大勢の前でしゃべることで自分を成長させていきたいと思った
・先輩たちが作り上げてきた素晴らしい伝統を引き継いでいきたいと思った
※参考記事:生徒会の立候補理由!具体例と書き方を解説
などなど、立候補の理由は人それぞれだと思いますが、これらを自分の経験・体験を踏まえながら具体的に述べていきます。
ちなみに、
・自分もやりたい!
・自分を成長させたい!
などの個人的な理由(利己的な理由)よりも、みんなが思っていることを代弁する理由の方が一般にウケはいいようです。
それでは、以上を踏まえて例文を見ていきましょう。
この度生徒会に立候補しました、○年○組○○○○です。
私が生徒会に立候補した理由は、学校行事を活性化させていきたいと思ったからです。
私たちの学校の文化祭では毎年合唱コンクールを行っていますが、これが近年盛り上がりに欠け、嫌々取り組んでいる生徒も見受けられます。
文化祭で合唱コンクールを行うのは○校の伝統ではありますが、一度これを見直し、みんなが本当に夢中になれて、熱くなれる文化祭に変えていきたいと思います。
私たちの○校は、生徒全員が明るく、元気に挨拶ができることで有名です。
生徒同士はもちろん、先生方や地域の人たちに対しても積極的に挨拶することができ、学校生活全体が活気に満ち溢れています。
先輩方が作ったこの素晴らしい伝統を私たちの代でも引き継ぎ、さらによいものにしていくため、私は生徒会に立候補しました。
2. 生徒会に当選したらどうしたいのか
自分が生徒会に当選したらどうしたいのかを述べるのも重要です。
「学校をもっとよくしていきたい!」
でもいいのですが、
・具体的にどんな点をよくしたいのか
・そのためにどんな取り組みをするのか
についてもセットで述べるようにしましょう。
絶対にできないことは言うべきではありませんが、ここでちょっと工夫を凝らしたアイデアが出せるとインパクトが残せます。
私が生徒会に当選したら、学校行事をもっと活性化させていきたいと思っています。
体育祭では昔からある種目だけでなく、自分たちで決めた種目があると、より熱が入って盛り上がると思います。
そのため、生徒全員にアンケートをとり、具体的な種目のアイデアを募ります。
種目名も面白おかしく、私たちで考えていきましょう。
私が生徒会に当選したら、学校生活をより楽しく、充実したものに変えていきたいと思っています。
そのためにも、これからは生徒会室の前に意見箱を設置し、随時みなさんの意見を取り入れます。
面白いアイデアや、「こうしたらもっとよくなる!」というものがあれば、どんどん紙に書いて投函してください。
私は新しいことにもどんどん取り組んでいきたいと思っています。
演説を聞いた人が思わずワクワクするような、ユニークなアイデアを考えてくださいね。
3. インパクトを残すには?
高校以上になると生徒の人数も増え、特に学年が違うと誰が誰だかわからないということも珍しくありません。
演説での印象が薄い人、特に名前もわからないような人には、やはり投票で票が集まりにくくなります。
そのため、最低限自分の名前くらいは覚えてもらえるよう、演説の仕方を工夫していきましょう。
具体的には、
・「私は…」をすべて「私○○○○(名前)は…」に変える
・名前を繰り返し言う
これらのアイデアが効果的です。
私、山田太郎は、○校生活で悔いが残らないよう、絶対に生徒会に入りたいと思っています。
ぜひ、山田太郎、山田太郎に温かい一票をよろしくお願いいたします。
ご清聴ありがとうございました(お辞儀)。
演説の際に印象に残っている名前があると、それだけで投票で「○」をつけたくなるものです。
特に立候補者数が多い場合はそうですが、生徒は各人の演説内容までいちいち具体的に覚えていません。
ぜひ演説でインパクトを与えられる演説文を考えてみてくださいね。
※関連記事:中学校生徒会の公約!具体例と3つのポイント!
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