折り紙で鶴(つる)を1000羽折り、糸でつづった千羽鶴。
「鶴は千年、亀は万年」ということわざもあるとおり、鶴は長寿のシンボルとして知られています。
今回の記事では、そんな千羽鶴に使う色の組み合わせや順番についてお伝えします。
千羽鶴の色の組み合わせ
千羽鶴に使う色の組み合わせについて、実は明確なルール等はありません。
どのように組み合わせてもいいですし、中には組み合わせなど考えず、バラバラに並べているものもあります。
ただし、比較的多くの千羽鶴に使われ、見た目も華やかなものとして、グラデーションを用いるものがあります。
千羽鶴にグラデーションを用いる場合、(上から)白などの明るい色から始め、だんだんと暗い色にしていくのが定番です。
ピンク→赤→だいだい→黄→緑→青→紫
▼10色の場合
白→ピンク→赤→だいだい→黄→黄緑→緑→水色→青→紫
▼15色の場合
白→薄いピンク→ピンク→赤→だいだい→うすだいだい(肌色)→黄→レモン色→黄緑→緑→深緑→水色→青→藍→紫
など、段階的変化を意識して並べていきます。
中でももっとも作りやすいのは、やはり10色の場合です。
千羽鶴の作り方(定番)として、
A:1本の糸に40羽×25本=1000羽
B:1本の糸に50羽×20本=1000羽
の2つのパターンがありますが、
10色の場合なら、
A→1色につき4羽×10色=40羽
B→1色につき5羽×10色=50羽
のようにどちらでも対応可能です。
7色や15色などにする場合は、色によって折る折り鶴の数を変えなければなりません。
そのため、特にこだわりがない限り、色は10色にするのがおすすめです。
使ってはいけない色がある?
千羽鶴は長寿のシンボルで、よく入院者などへ贈られるため、あまりそれに相応しくない色は使わない方がいいかもしれません。
<不適切と言われている色>
・黒→霊柩車や喪服などを連想させる
・灰色→灰を連想させる
・赤→血を連想させる
ただし、これは公式の見解ではありませんし、
特に「赤」などはほとんど問題ないでしょう。
一般に「赤」と聞いて、血を連想する人はあまり多くありません。
黒や灰色についても、あまり千羽鶴には合わないと思いますが、使いたければ使ってもかまいません。
実際、黒や灰色が使われている千羽鶴も多く存在します。
「使ってはいけない」というより、上記のグラデーションに合わない色、例えば金や銀などは、「使わない方がいい」と言った方がいいかもしれませんね。
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