何もしてないのに嫌われるのはなぜ?(高校生編)原因と対策を解説

高校生くらいの年齢で、

「何もしてないのに嫌われる」

という悩みをよく聞きます。

誰かの悪口を言ったり、教室でうるさくしたり、授業の妨害をしたりしているわけではない。

むしろ大人しく、真面目に授業を受けているのに、なぜかクラスメイトから嫌われる

こうした悩みを持つ人は意外と多いようです。

その原因は一体何なのでしょうか?

また、どのような対策が考えられるでしょうか?

何もしてないのに嫌われるのはなぜ?(高校生編)

まず、今回の内容はあくまでも、

「他人の迷惑になるようなことは何もしていない」

ことが前提となります。

冒頭で挙げたこと以外にも、

  • 校則やクラスの決め事を守らない
  • 学校行事の準備に協力しない
  • クラスの輪を乱す行動が多い

など、もしこういう行動をとっているのであれば嫌われるのも致し方ないといえますので、できるだけ直すべきだと思います。

以下では、あくまで他人の迷惑になるようなことは何もしていないのに嫌われてしまう原因を挙げていきます。

①日頃の態度・行い

これは、具体的に迷惑をかけるようなことは何もしていないものの、無自覚・無意識的な態度によって、他人の神経を逆なでしてしまっている場合です。

中でも嫌われる典型的なものが、

・上から目線の態度

です。

昨今ネットなどでは自分の承認欲求を満たすために「マウントをとる」ことが当たり前になっており、自分ではそのつもりがなくても、無意識の間に影響を受けている場合があります。

「自分は何でも知っている」という態度であったり、他人の話に対してまず否定から入る態度。自分の意見を押し付ける態度などは、人から嫌われることはあっても好かれることは決してありません。

これは後の仲間意識・同族意識の話にもつながりますが、他人の話に対してはまずはいったん、

・理解や共感を示す

ことが重要です。

また、自分の話ばかりして人の話を聞こうとしない、他人に話す暇すら与えない、というのも嫌われやすい原因の1つといえます。

これはあくまで自分が中心人物で、周りはそれ以下、と言っているようなものですので、上から目線の一種ともいえます。

もし心当たりがあれば、これからは自分だけで友達の気持ちも考え、友達とはあくまで対等な関係・フラットな関係として接するようにしましょう。

②清潔感がない

これは少々センシティブな問題です。

思春期ニキビなど、致し方ない面もあるかもしれませんが、どうしても嫌われてしまう原因の1つに入ってきます。

これに対してはシンプルに、

□髪型をさっぱりとした感じにする
□部活や体育終わりなどに汗をしっかりと処理する
□制服についたフケをこまめに落としておく
□ツメをきれいにしておく

といった対策が考えられるでしょう。

ただ、高校生でそこまで全てを完璧にやっている人は多くありませんし、もともと持っている体臭などどうしようもない部分もあります。

そのため、明らかに不潔感のある人以外あまり気にする必要はなく、むしろ次の③の方が重要といえます。

③人相が悪い

人相や雰囲気が悪い・暗い人というのは、どうしても人から好かれない傾向にあります。

もちろん容姿や見た目は変えることができませんが、「人相」というのは日々の心がけて変えることができます

例えば、

□できるだけ笑顔でいるように努める
□ポジティブな言葉遣いを心がける
□日ごろから物事に感謝する

こうした些細なことでも印象は変わってくるものです。

仮に見た目は怖くても、中身はすごく優しく、愛情のある人であれば、むしろそれがいい「ギャップ」となります。

無理に「陽キャラ」を演じる必要はありませんが、明るさというのは一つ心がけてみてください。

④何かが人より優れている

これは意外かもしれませんが、

  • 人よりも勉強ができる
  • スポーツができる
  • 容姿がいい
  • 先生から評価されている
  • モテる

など、なんらかの能力や気質が優れていて、それゆえに嫉妬の対象となり、嫌われてしまうというパターンです。

人は他人と比較して劣等感を感じたり、逆に優越感を感じたりする生き物ですので、これは正直致し方ないともいえます。

ただ、もし何かに優れていることを必要以上に誇ったり、自慢したりしているのであれば、それは本人の側にも原因があります。

これは最初の「上から目線」の話にも通じますが、やはり人は他人から下に見られていい気はしません。

ちなみに、よく嫌われる原因としてあげられる「八方美人」ですが、これも半分は嫉妬が入っていると思います。

八方美人とは誰にでもいい顔をしたり、いつでもどこでも「いい人」として振る舞う人のことです。

もちろん、それが実は嘘偽りの姿で、なんらかの計算からあえてそう振る舞っているなら話は別です。

しかしそうではなく、もともと誰に対しても明るく笑顔で振る舞い、気遣いや気配りなどを怠らない人というのは現に存在します。

そういう人が嫌われるのはとても理不尽ですが、人はみな誰しもそこまで善い人ではいられませんので、そういう人の存在は不都合に映るのでしょう。

⑤目上の人に媚びる(こびる)

例えば担任の先生であったり、クラスのリーダー的存在の人に媚びる。やたらとクラス内での立ち位置や評価を気にするのも、嫌われる原因の1つです。

これはすなわち、

・他の人を利用して自分の地位を上げよう

とすることを意味しますので、①や④にも通じるものがあります。

また、目上の人に媚びる人というのは得てして、自分より下と見るやいなや今度は見下しにかかります。

そうすると、やはり最終的には①の話に戻ってきます。

嫌われる根本的な原因

何もしていないのに嫌われる原因をいくつかあげてきましたが、これらをまとめると、

・仲間・同族・身内だと思われていないから

という意外とシンプルな理由に集約されると思います。

「上から目線」の人であったり、何かが明らかに優れている人に対して、

「自分と同じ種類の人間だ」

とはなかなか思えませんし、清潔感がなかったり、人相が悪い人に対しても、生理的・本能的に拒否感を覚えてしまいます。

また、上記のどの理由にも当てはまっていない場合でも、常識や価値観、大切にしているもの、文化や風習などの違いから、

「なんとなくあいつは仲間とは思えない」

という理由で嫌われてしまっている場合が多いです。

そして、この傾向が特に高校生くらいの年齢から顕著になってくるのも無理はありません。

中学校くらいまではクラスメイト全員が地元の仲間、という場合も比較的多いのですが、高校になるともう少しいろいろな地域・エリアから人が集まってきますので、それだけ常識や価値観の異なる人同士が入り乱れ、

「あいつとはなんとなく合わない」

という機会も増えてきます。

もしこれが大人であれば、

「あいつはなんか気に入らないけど、具体的に迷惑をかけるようなことは何もしていないのだから、なんとか折り合いをつけて付き合おう」

となりやすいのですが、高校生くらいだとまだそこまで成熟している人も多くありませんので、露骨に「嫌い」という態度を示してきたり、悪口を言われたり、最悪の場合無視やいじめにつながることもあります。

そうなってくると、例えば大人しい人や心優しい人、真面目な人だからといって必ずしも好かれるとは限らず、そういう人が不良の多い高校に進学してしまえば、「あいつは俺たちとは違う」とみなされて嫌われるでしょう。

「一人でいるだけなのに嫌われる」というのも、結局「あいつは自分たちの仲間になろうとしないから気に入らない」という理由につきます。

大人になればこうしたことはもう少し減ってくると思いますが、人が一定数集まれば必ず生じてしまう、根の深い問題といえるでしょう。

自分のやりたいことに打ち込めば仲間も増える

どんなに優れた人、立派な人、偉大な人でも「アンチ」というのは一定数存在しますし、人から嫌われるということはある程度諦めざるをえません。

いわゆるパレートの法則というのは人間関係にも当てはまり、

・2割の人からはどうやっても嫌われ
・次の6割の人からはどちらでもない
・最後の2割の人からは好かれる

これが世の中の常のようです。

そのため、一部の人から嫌われることは仕方がないと諦め、自分を好いてくれる人を大切にするのがよい心構えといえます。

高校のクラスメイトだからといって必ず全員と仲良くしなければならないという道理はなく、自分のやりたいことに取り組み、その先で共感しあえる仲間や、志を共にできる仲間が見つかればよいといえます。

人から嫌われることが多く、もし仮にいじめなどを受けているとしても、それをバネにして勉強などに取り組んでみてください。

クラスメイトだからという理由でなんとなく群れている人たちより、よっぽど心から信頼し合える仲間に出会えると思います。

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