学級閉鎖中の外出はどこまでしていい?買い物や公園、習い事は?

毎年冬場になるとインフルエンザなどが流行し、学校が学級閉鎖(学校閉鎖)になることがあります。

昨今は新型ウイルスの流行も相まって、夏場でも学級閉鎖になることが増えてきました。

学級閉鎖は、2~3日くらいなら学校が休みになって子どもも嬉しいかもしれませんが、長期に渡るとだんだん飽きてきますし、そろそろ外へ出たいとも言い出すでしょう。

また、子どもをずっと1人でお留守番させておくわけにもいかず、買い物などに連れて行かなければならない場合もあると思います。

そもそも、学級閉鎖中の「外出」はどこまで許されるのでしょうか?

今回の記事では、そんな学級閉鎖・学校閉鎖中の外出について考察してみました。

目次

まずは学校の方針を確認

学級閉鎖中の外出については、まずは何はともあれ、学校の方針を確認しましょう。

学校からプリントなどが配布されている場合もあれば、ホームルームで外出について伝えられていることもあるようです。

学校の方針に反する行動をとって、それが見つかってしまった場合、後からなんらかの指導・処分を受ける可能性があります。

学校の方針としては、明確に「外出禁止」としている場合もあれば、「控えることが望ましい」といった曖昧な表現になっている場合もあるでしょう。

後者の場合、学校側の本音がどこにあるのか、いまいち測りかねるところです。

前者の場合でも、そうした「外出禁止」がどこまでの拘束力を持つのかは定かではありません。

そうすると、学校からの指示は一応参考にはするとしても、結局のところは各自で判断するということになりそうです。

学級閉鎖中の外出はどこまでしていい?

学級閉鎖の目的は、生徒間や先生との間で感染が拡大することを防止する点にあると思われます。

また、風邪による欠席者が多数いる中で、授業を進めるわけにはいかない、という配慮もあるのでしょう。

学級閉鎖の目的にかんがみれば、外出をどこまでしていいのかは、

・感染拡大のリスクがどの程度あるか?
・他人に移してしまう可能性がどの程度あるか?

といった点を基準にすることになるでしょう。

「風邪の症状がなければ外出しても問題ない」

と思われるかもしれませんが、ほとんどのウイルスには潜伏期間というものがありますので、仮に発症していなくとも他人に移してしまうリスクはあります。

もちろん、咳やくしゃみなどの症状がある時のほうが明らかにリスクが高いのは言うまでもありません。

以上からすれば、例えば同じ学校の生徒が集まる密集度の高い塾などに行くのは、基本的には控えたほうがいいということになります。

塾や予備校は第2の学校みたいなものですので、ここへ自由に出入りしてしまっては、学級閉鎖の意味があまりありません。

一方で、症状がない状態で、かつ人がそこまで密集しない屋外の公園などへ行く場合は、感染のリスクは極めて低く、基本的には問題ないでしょう。

自分自身の「免疫力」を考えても、適度に外へ出て歩いたり、外の空気を吸ったりするのは重要なことです。

判断基準についてまとめれば、

①現在風邪の症状はあるかないか
②外出先は人が密集する場所かどうか
③外出先は屋内か屋外か
このあたりを基準にすることになるでしょう。
①の風邪の症状がある場合は、基本的には外出は控えたほうが賢明です。
風邪の症状がない場合には、②や③を踏まえて判断することになります。
以下、もう少し具体的に見ていきます。

①習い事

習い事については、まずはその習い事の主催者(先生など)に相談してみるべきです。

ほとんどの場合、学級閉鎖の際の対応についての指針があると思います。

そして、生徒が密集する塾や予備校などでは、学級閉鎖中は控えていただくよう指導される場合が多いでしょう。
なお、最近は学級閉鎖も増えてきていることから、オンライン授業を導入したり、振替日を設けたりしている習い事も多いようです。
そのような代替手段がないかについても、併せて確認してみるといいでしょう。
習い事でも、例えば個別指導のレッスンを提供しているところについては、来ていいと言われることもあるでしょう。
屋外での習い事についても同様です。
一口に「習い事」と言ってもさまざまですが、まず何はともあれ、習い事の先生に確認してみるのをおすすめします。

②買い物

続いて、子どもを買い物に連れていきたいという場合についてです。

買い物は、多少人が集まる場所であっても、別に誰かとしゃべったりするわけではありませんので、基本的には連れていって問題ないと思います。

子どもには念のためマスクをさせ、あまり長居しないようにすればOKです。

もちろん、このあたりの判断は人によって異なりますので、もしかしたら知り合いのママさんなどに見つかり、嫌な顔をされることもあるかもしれません。

そのためもし心配なら、知り合いの人にまず会わないような、少し遠めのスーパーやデパートなどに行って買い物をするのがおすすめです。

③公園

公園については上でも書きましたが、屋外ということもあり、基本的には行って問題ない場所といえます。

もちろん、屋内のレジャー施設などになると、また話は変わってきます。

もっとも、昨今は風邪に対する危機意識も高まってきてえいますし、数年前には公園の遊具が閉鎖されるなんてこともありました。

そのため、買い物のところでも述べたように、知り合いに見つかって嫌な顔をされたり、告げ口されたりといったリスクはゼロではありません。

そうした過剰反応する人は、もちろん気にしないのが一番ですが、もし心配なのであれば、少し遠めの公園に遊びに行かせるなど工夫するといいでしょう。

④カラオケや映画館、遊園地、テーマパークなど

これらの場所については、症状がある場合はもちろん、症状がなくても、基本的には行かないほうが無難でしょう。

こうした場所は「不要不急」とみなされる最たる場所でもあり、万が一誰かに見つかってしまった場合の印象も非常に悪いです。

学級閉鎖中、ずっと家にいるのも退屈かもしれませんが、最近はスマホやゲームなども充実しているので、できるだけそうしたもので遊ぶようにしましょう。

⑤図書館や公民館など

図書館や公民館などについては、実は最も悩ましい場所かもしれません。

④に比べれば印象は悪くないですが、学級閉鎖中にあえて行くほどの場所でもないと言えます。

学級閉鎖中に読む本が欲しいという場合もあると思いますので、「絶対にダメ」とは言えませんが、やはり状況判断にはなるでしょう。

個人的には、特に風邪の症状がなければ、保護者同伴の上、一応マスクをさせていけば、基本的には問題ないと考えられます。

⑥旅行

学級閉鎖の期間が土日・祝日にまたがる場合、もともと予定していた家族旅行と被ってしまうこともあるでしょう。

旅行の場合、キャンセル料などがかかってしまいますので、「症状がないのであれば連れていきたい」というのが多くの人の本音でしょう。

ただし旅行の場合、旅行中に症状が出て、旅行先で大変な想いをする羽目になることもあります。

旅行先で知り合いと遭遇する可能性はほぼゼロなので、その点は問題ありませんが、やはり子どもの体調との兼ね合いにはなるでしょう。

今回のまとめ

以上、学級閉鎖の時の外出についてでした。

感染拡大のリスクを極力減らすという点から言えば、当然ですが家から一歩も出ないに越したことはありません。

他人と一切交わらなければ、これ以上感染が拡大することもないでしょう。

もっとも、ずっと家に引きこもっているのも逆に健康に悪いですし、体力や筋肉も衰えてきます。

家庭の事情で、子どもを外に連れていかなければならない場合もあるでしょう。

そのため、上でも挙げた判断基準を踏まえた上で、必要最小限度の外出であれば問題がないと、当サイトでは一応結論づけておきます。

①現在風邪の症状はあるかないか
②外出先は人が密集する場所かどうか
③外出先は屋内か屋外か

ちなみに余談ですが、リスクというのは減らすことはできても、どう頑張ってもゼロにすることはできません。

学級閉鎖の場合でも、「その兄弟の外出はOK」などと言われることがありますが、家庭内で兄弟に移り、その兄弟が外へ出てウイルスをばらまく、という可能性は十分にあり得るでしょう。

子どもから親へ移り、職場などでばらまいてしまう可能性もあります。

もしこれ以上の感染拡大のリスクをゼロにするなら、誰かがウイルスを保有しているかもしれないという理由で、一家全員引きこもらなければなりませんが、それはさすがに現実的とは言えないでしょう。

我々は家庭や学校、会社などで共同生活をしながら生きていかなければならない以上、感染がある程度拡大するのは避けられません。

もちろん、密集を避けたり、症状があればマスクをするなど、最低限の感染防止対策は講ずる必要はあるのだと思います。

しかし「屋外の公園もダメ、散歩もダメ」といった感じで、極わずかなリスクに過剰反応したり、「どこから移った誰から移った」と指を指し合うのは、社会としてあまりにも生きづらさを助長してしまいます。

そもそも家から一歩外に出れば、交通事故にだって遭うかもしれませんし、不審者に襲われるかもしれませんし、災害に巻き込まれるかもしれません。

数あるリスクの中の「感染拡大」というリスクだけを取り出して、それをゼロにすべきだというのもおかしな話です。

やや余談が過ぎましたが、各々が最低限の常識はわきまえた上で、あまりお互いの行動をとがめ合わないな社会が到来することを切に願っています。

すくれす
スクール☆レスキュー運営者
学校の教員ではありませんが、学習塾の講師として、小学生から高校生まで、幅広い年齢の児童・生徒・学生と関わりがあります。学校生活においては時代は変われど、結局はある程度型にハマった「みんなと同じこと」が求められます。そうしたことは当サイトを参考にパパっと攻略していただき、短い学校生活・人生、できるだけ有意義なことに日々時間とエネルギーを使ってもらえたら幸いです。
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