「何度覚えてもすぐに忘れてしまう…」
どうでもいい人の顔は覚えているのに、大好きな「あの人」の顔に限って思い出せない…。
そんな不思議な症状の理由とは?
好きな人の顔が思い出せない理由とは?
理由①:そもそも覚える必要がないから
まず、そもそも好きな人の顔というのは、覚える必要がないことだと言えます。
私たち人間というのは、失敗した経験や恥をかいた経験など、基本的にネガティブなことを記憶するように出来ています。
「学生時代にいじめられていた」
「彼氏・彼女に振られてしまった」
…etc.
・思いがけないところに崖があり転落→死
・対立する部族などに寝込みを襲われる→死
…etc.
「失敗=悪である」
そして、このことが人間の顔についても当てはまります。
嫌いな人の顔に限って鮮明に覚えているという人は少なくないはずですが、これは「危険」から身を守るため。
嫌いな人というのは、自分になんかの害を及ぼしてくる場合が多いでしょう。
悪口や嫌味を言ってくるとか、悪い噂を振りまくとか、場合によって物を盗まれるとか。
そのため、嫌いな人と遭遇した際はすぐに逃げられるように、その顔をしっかりと覚えておく必要があるのです。
これに対し、好きな人の場合にはこのような事態は想定できません。
一緒にいると幸せな気持ちになりますし、まれに意見や価値観が対立することはあっても、基本的に害を加えられるおそれはないでしょう。
自分にとっては安全そのものですので、あえてその顔を覚えておくことで、自分の身を守る必要がないのです。
このように、好きな人の顔というのはそもそも覚える必要がなく、だから思い出すこともできない。
これが1つ目の理由として考えられます。
理由②:記憶を抹消する脳の働きから
好きな人の顔が思い出せない理由は、記憶を抹消しようとする脳の働きからも説明できるでしょう。
私たち人間は、好きな人の顔を思い出してしまうとどうなるか?
若いうちは特にそうですが、ドキドキして、胸が苦しくなって、勉強や遊びなど何も手につかなくなります。
特に告白の返事待ちの時などは顕著かもしれません。
このように、何も手につかなくなる状態になってしまっては、生活も立ち行きませんし、精神衛生上も大きな問題です。
そうした事態を回避するため、私たちの人間の脳は、好きな人に関する情報を抹消してしまうようにできている。
こうした仮説もあるようです。
このことが関係しているのか、
「ドキドキがなくなってきたらだんだんと顔を思い出せるようになってきた」
という声は意外とよく聞きます。
理由③:あまり顔を見ていないから
これは盲点だったかもしれませんが、好きな人の顔を思い出せないのは、単に顔をあまり見ておらず、記憶できていないだけかもしれません。
例えば、デートなどで横に並んで歩いている時などは、そもそも顔をあまり見ないものですし、食事などで面と向かっている時も、恥ずかしさからあまり顔を直視できません。
好きな人とデートしたり一緒に過ごしていたとしても、顔をしっかりと見ている時間は意外と少ないものです。
顔を見ている時間が短ければ、そもそも顔を記憶するに足りるだけのインプットができていません。
これでは思い出せないのも当然と言えば当然です。
番外編:キラキラしていてまぶしいから?
かっこいい人のことをよく、
「あの人はキラキラしている」
「まぶしすぎて直視できない」
などと比喩的に言いますが、実はこれらには裏付けがあって、好きな人の顔を見ると、瞳孔がパッと開き、実際にまぶしい状態になるんだそうです。
まぶしくて直視できなければ、やはり記憶に残らないのも当然です。
これはテレビなどでもたまに話題となりますが、本当ならなんともロマンチックですね。
以上、合計4つの理由を紹介してきましたが、あなたはどれが一番説得的に感じますか?
顔が思い出せないのは「好き」というサイン?
今回は「好きな人の顔が思い出せない理由」について考察してきました。
いずれにしても、好きな人の顔が思い出せないのは人間の構造上自然なことですので、決して何かの病気ということはありません。
・思い出せない=好きというサイン
せっかくなのでこのように好意的に受け取り、相手との関係性を考える上での素材として活用してみてください。
コメント