部活で世代交代の時期が近づいてきたら、次期キャプテンを決めなければなりません。
部活のキャプテンを誰にするかはチームの未来を大きく左右し、成績にも影響してくるので、できるだけ慎重に、多くの人の意見を取り入れながら決めていく必要があります。
今回の記事では、そんな部活のキャプテンの決め方と、キャプテンに向いている人・その資質について取り上げます。
部活のキャプテンの決め方について
まず、主なキャプテンの決め方としては、
・顧問の先生に決めてもらう
・立候補制
・話し合い(≒多数決)で決める
などが考えられます。
以下、それぞれについてメリットとデメリットを見ていきましょう。
◆顧問の先生に決めてもらう
これはある意味公平な方法であり、キャプテンを決める際、部員同士揉めることも少ないでしょう。
先生がその部活の内容や人間関係に精通している場合、大人ならではの総合的・俯瞰的な見地から、次期キャプテンを選んでもらうことができます。
もっとも、この方法だとどうしても先生のお気に入りの生徒がキャプテンに選ばれてしまう可能性が高くなります。
先生に媚(こび)を売るのが上手な人や、先生の前だけいい顔をする人など、一般に同級生からは嫌われる傾向にある人まで、キャプテンに選ばれてしまう可能性があるということです。
そういう人がキャプテンになると、日々部内の不平・不満が高まり、健全なチーム運営ができなくなるおそれがあります。
一部員として、そういうキャプテンに着いていきたいともあまり思えないでしょう。
もちろん、部内に明らかにキャプテンにふさわしい人がいて、それが誰の目にも(もちろん顧問の先生にも)明らかならこの方法でもかまいません。
しかし、上記のような人物がいるとか、顧問の先生があまり部活を見に来ていないなら、この方法ではみんなが納得するキャプテンが選ばれない可能性があります。
◆立候補制
部内で「キャプテンをやりたい!」という人がいるなら、その人に任せてしまうのは一つの手でしょう。
自分でやりたいと言うからには、最後まで責任感を持ってその仕事を全うしてくれるはずです。
ただし、その人が独善的で我の強い人だった場合、その人をキャプテンにしてしまうとチームがまとまらない可能性が出てきます。
そういう人に限って自分からキャプテンに立候補したがるものですし、対立候補がいないとあっさりその人に決まってしまいます。
そして、キャプテンになったことでその人はますます調子に乗り、さまざまな場面で部員に威張り散らすなど、チームが不穏な雰囲気になりかねません。
キャプテンをやりたい人がいれば、あっさりと決まってしまうのはこの方法の長所といえますが、
以上のような短所も踏まえ、例えば危険人物がいるような場合にはこの方法は避けましょう。
◆話し合い(≒多数決)で決める
この方法は、キャプテン決めが難航する可能性がありますが、もっとも適切な人物を選びやすい方法といえます。
最終的には多数決(投票)で決めることになるでしょうが、いきなり投票するのではなく、話し合いで何人かに絞ったり、理想的なキャプテン像などを共有してから投票に移るといいでしょう。
ただしこの方法だと、中学生などあまり精神的に成熟していない場合、キャプテンの押し付け合いになったり、部内の嫌われ者などに押し付けたりする可能性もあります。
そこで、中学生くらいの場合、一つ上の先輩方に話し合いで選んでもらうのもおすすめです。
自分たちの学年の意見も反映させたければ、そこに多数決で選んだ自分たちの学年の代表を何人か参加させるといいでしょう。
先輩方なら、自分たちがチームを運営してきた経験・失敗体験などから、次の世代を率いる適切なキャプテンを選び出してくれるはずです。
キャプテンの決め方まとめ
以上、基本的には話し合いで決めるのがもっとも穏当な方法といえますが、それ以外の方法が明らかにダメというわけではありません。
例えば、顧問の先生に決めてもらうとしても、
・自分たちで候補者を何人かに絞り、その中から顧問の先生に決めてもらう
・事前に顧問の先生が一対一で(全員と)面談、もしくは一人一枚意見書を提出する
などの条件を加えれば適切なキャプテンを選び出すことも可能ですし、
「うちの部にはこの人しかいない!」
という信頼に値する人がいるならいきなり投票で決めてしまってもかまいません。
要は、ケースバイケースです。
◆立候補制で決める
◆話し合いで決める
◆先輩に決めてもらう
などの複数の選択肢の中から各々の部活に合ったものを選び、適宜組み合わせたり条件をつけたりしながら、適切なキャプテンが選び出されるよう工夫してみてください。
キャプテンに向いている人・その資質とは?
それでは、キャプテンに向いている人・その資質とは、どのようなものが挙げられるのでしょうか?
まず、これは言うまでもありませんが、
・キャプテンに向いている人=その部活が上手な人(成績優秀者)
とは限りません。
ある程度上手な人・成績優秀者である必要はあると思いますが、上手なだけで上で書いたような自己中心的な人がキャプテンになってしまうと、チームの分裂・崩壊などにつながりかねません。
では、具体的にどのような人がキャプテンに向いてるのかというと、これは一言で言えば、
・リーダーシップを発揮できる人
となるのでしょうが、これだけでは少し抽象的すぎて意味がわかりません。
そこで、「リーダーシップ」という概念を分解してみると、
・自分だけでなく他人のことも気遣えること
・最後まで責任感を持ってやり通せること
・積極的に行動でき、チームの模範となれること
これらがキャプテンに求められる資質といえるでしょう。
仮に部活の内容に関して実力が伴っていなくても、これらの資質を備えていれば、その人は十分キャプテンに向いている人といえます。
ちなみに、これだけでは直ちにキャプテンにはなれませんが、キャプテンになるなら必ず備えていなければならない特徴があります。
それは、
・出席率が高いこと
です。
キャプテンが習い事などで頻繁に部活を休んでいては、とてもではないですが「チームの顔」としての役割は務まりません。
上記の資質を備えていて、なおかつ出席率がある程度高い人をキャプテンに選びましょう。
今回のまとめ
以上、部活のキャプテンの決め方についてでした。
今回の内容を参考に、チームがうまくまとまり、個々の力を十分に発揮することができるような、適切なキャプテンを選び出しましょう。
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