中学校や高校の生徒会に立候補する際、その理由が求められると思います。
立候補理由は生徒会への熱意にも影響しますので、特に中学校ではこの理由が強く求められるようです。
今回の記事では、そんな生徒会の立候補理由の具体例や書き方・例文について取り上げます。
もちろん、立候補理由は本来自分の力で考えるべきものです。
そのため、今回の記事はあくまで参考程度、ご自身の頭の中を整理する素材として使うようにしてくださいね。
生徒会の立候補理由(具体例と書き方・例文)
それでは、以下から具体的な立候補理由を紹介していきます。
以下の立候補理由はすべて、過去に実際の生徒会選挙で掲げられたものを、私が整理してアレンジを加えたものになります。
ぜひ参考にしてみてください。
①「先輩の姿を見ていて、自分もやりたいと思った」
これは先輩役員や生徒会自身への憧れを理由とするパターンです。
立候補理由をプリントなどに書いて提出する場合、具体的に先輩役員のどんな姿を見て、どんな部分に憧れを感じたのか、具体的に表現する必要があるでしょう。
私は、先輩役員の○○さんが毎朝校門の前に立ち、明るく元気にあいさつを呼びかける姿に、とても憧れを抱きました。
私も○○さんの想いを受け継ぎ、まず自分から行動し、率先してみんなを明るく元気にするお手伝いができればいいなと思い、今回生徒会への立候補を決めました。
私のよく知っている先輩役員の○○さんは、文化祭の前いつも遅くまで学校に残り、少しでも文化祭をいいものにしようと日々苦闘し、地道な作業も率先してこなしていました。
その姿は決して表に出ることはありませんが、そうした陰から学校行事を支え、見返りは得られなくとも誰かのために何かを必死で取り組める、そんな姿に私は心を打たれました。
私も○○さんの後を引き継ぎ、「縁の下の力持ち」として、学校行事がよりよくなるお手伝いができればと思います。
②「生徒会に入ってやりたいことがある」
これは立候補理由として最も評価されやすいものの一つといえます。
学校生活を送っていてどんなことに違和感や疑問を感じ、どこをどう変えていきたいと思ったのか、その上で自分は生徒会に入ってどんなことがやりたいのか、などを具体的に表現するようにしましょう。
私はコロナ以降、学校全体がどこか重い雰囲気に包まれ、生徒同士のコミュニケーションも減ってしまったと感じています。
学校はもちろん勉強を学ぶ場ではあるのですが、それと同時に生徒同士が深く結びつき、自分は社会の一員なんだという安心感と充足感を得るための場所でもあると考えています。
そのため、生徒会に当選したらまず私は毎朝校門の前に立ち、みんなにあいさつを呼びかけたいと思います。コミュニケーションはあいさつから始まると思います。
私が学校の顔となり、学校全体を明るく楽しくできるよう頑張るつもりです。
私は最近、掃除の時間がいい加減になってきて、やらされ感の下、仕方がないから嫌々やっている人も増えてきている気がします。
また、掃除道具もすでに使い古されたもの・壊れてしまったものも多く、さらに掃除場所の割り振りがうまくいっていないためか、全く掃除がなされていない場所も多々見受けられます。
教室や設備をきれいにしておくことはすべての基本で、そうすることで勉強にも集中できますし、学校の活気にも関わってきます。
費用の面など、自分の力だけでなんとかできるものではないのかもしれませんが、私が生徒会に入ったら、まず掃除の仕方を見直し、きれいで快適な環境作りに貢献していきたいと思います。
③「前回生徒会をやって、やり残したことがある・反省点がある」
これは生徒会経験者向けの理由となりますが、前年度などに生徒会役員をやっていて、やり残したことがある、反省点があると感じている人にはぴったりの理由です。
やはり生徒会を一度経験している以上、生徒会が何なのか具体的にわかっていますし、立候補理由も具体的に書きやすいと思います。
前回どんなことをやり、どんなことを任され、反省点・改善点は何か、やり残したことは何かなど、具体的に表現しましょう。
こちらの例文は省略します。
④「自分自身が成長したい」
これは少々自分本位な理由かもしれませんが、立候補理由としてダメなわけではありません。
よく掲げられているのは、
□周りのことを考えられるようになりたい
□リーダーシップを身に着けたい
□司会やスピーチがうまくなりたい
…etc.
自分の短所や欠点などを述べた上で、
・「それを生徒会に入ることで○○に変えていきたい」
という風に表現すると共感されやすいです。
自分が成長することで他人にもいい影響を与えられますから、そういう意味で完全に自分本位な理由ということにはなりません。
私はひとまえで話すのが苦手で、いつもみんなを前にすると頭が真っ白になってしまいます。
それがかねてからずっとコンプレックスで、いつか克服したいと思っていました。
生徒会に入れば嫌でもひとまえで話す機会が増えますので、場数を踏んでいくことで、徐々に自信をつけていきたいと思っています。
あんなに話せなかった私が話せることになることで、みんなにも勇気を与え、苦手なことにもどんどん挑戦していく風潮が学校全体で高まっていけばいいなと思います。
私は自分のことばかり考え、周りが見えなくなってしまうことがよくあります。
そのため周りに迷惑をかけたり、友達を傷つけてしまったりすることもありました。
生徒会に入れば、周りの意見を聞いて取り入れたり、学校全体を見渡して問題点や改善点を見つけたりすることが増えますので、自分のことばかり考えていてはとても務まりません。
そんな環境に身を置くことで、自分自身成長し、周りのことも自分と同じように考えられるようになりたいと思います。自分自身が成長することで、周りにいい影響を与えていきたいと思っています。
⑤「自分は○○が得意(長所)だから、それを生徒会で役立てたい」
これは時々見かける理由ですが、他人を推薦する理由ならいいですが、立候補理由としては少々謙虚(けんきょ)さに欠ける印象を与えてしまうかもしれません。
自分に自信がある人向けの理由といえるでしょう。
ただ④と同様、それが生徒会の活性化につながり、ひいては学校のためになるのであれば、立候補理由としては問題ありません。
自分の長所が生徒会に入ればどう役立つのか、具体的に表現するようにしましょう。
私は勉強はあまり得意ではありませんが、持ち前の明るさと笑顔には自信があります。
そんな私が生徒会に入って学校の顔となり、行事などでは先頭に立つことで、学校生活を明るく笑顔にしていきたいと思います。
私はクラスで室長を務めており、みんなの意見をまとめ、間を取り次いでいくことに慣れています。
友達からはリーダーシップがあるとよく言われますので、そんな自分の長所を生かし、生徒会を引っ張っていきたいと思います。
役職ごとの立候補理由は?
生徒会の立候補理由は書けたとしても、役職ごとの立候補理由は意外と難しいところです。
例えば、
- 副会長の立候補理由
- 書記の立候補理由
- 会計の立候補理由
これが生徒会長なら話は早いですが、それ以外の役職特有の立候補理由を考えるのにはなかなか骨が折れます。
ただ、生徒会では一応役職は分かれているとはいえ、基本的にはすべての活動・行事に何らかの形で関わることになると思いますので、「生徒会の立候補理由」がそのまま使えることは使えます。
もし役職ごとの理由を問われたら、
- 好きだから
- 得意だから
- 向いていると思ったから
などを理由にするしかありません。
具体的には、
・何か書いたり、まとめたり、整理したりするのが好き→書記
・何事もミスなくこなせる・計算が得意→会計
…etc.
ちなみに、おそらく多くの人の本音であるところの、
・「会長をやるほどの度胸がない…」
というのは思ってもあまり言わない方がいいでしょう。
学校の生徒会ではそこまで厳密に役職が分かれているわけではないと思いますので、この部分はそこまで強く問われないのが通常です。
それよりも、上記の「生徒会の立候補理由」をより充実させることに力を注ぎましょう。
まとめ
以上、生徒会の立候補理由の具体例と書き方・例文について紹介してきました。
立候補理由は、別に一つに絞らなければいけないわけではありませんので、ぜひ自分の状況に応じて組み合わせて使ってみてください。
今回は立候補理由をプリントなどに書いて提出する際の書き方が中心でしたが、実際に生徒会選挙で話す内容については以下の記事でまとめています。
ぜひ併せて参考にしてみてください。
コメント
とても分かりやすく、見事生徒会長になりました‼ありがとうございます アリガトォ!
1つ質問?みたいな感じなんですけど、自分の長所を大胆と上げて、先生方はどのように評価してると思いますか?
生徒会長への当選おめでとうございます。
自分の長所を大胆と上げても、「それをみんなのために生かしたい」という言い方であれば、
きっと好意的に評価していただけたと思います。
同時に自分の短所もみんなと共有し、お互い補い合える生徒会になれるといいですね。