高校生でアルバイトを始めたいけど、学校側がアルバイトを禁止している場合、アルバイト許可証をもらわなければなりません。
許可をもらわずバイトを始め、もし学校側にバレてしまったら最悪の場合停学処分になってしまうこともあります。
そこで今回の記事では、アルバイト許可証の申請理由と例文についてまとめてみました。
アルバイト許可証の申請理由(例文と書き方)
まず、そもそも生徒のアルバイトを禁止している高校が多い理由ですが、それは学生の本分はあくまで勉強であり、学業を優先すべきと考えているからだと思います。
仕事にもよりますが、働くということはなかなか大変ですから、アルバイトで疲れて宿題に手が回らなくなったり、成績が下がったり、授業中に居眠りをしたり、といった弊害が考えられます。
また、バイト先にもいろいろありますので、例えばお酒を提供する飲食店や風俗店で働くといったようなことがあれば、思わぬトラブルや犯罪に巻き込まれてしまうということもないとはいえません。
こうしたお店でのアルバイトは、基本的に許可が下りない思っていいでしょう。
そうではなく、安全なお店でのアルバイトで、かつ学業に支障が出ないのであれば、許可をもらえる可能性があります。
ただ、これは当然と言えば当然ですが、
・遊ぶお金が欲しいから
・欲しい物があるから
・おしゃれをしたいから
といった理由では、いくら成績が優秀でも許可が下りることはないでしょう。
以下では、できるだけ許可をもらいやすい理由を書いていきます。
申請理由①:学費を払えないほど経済的に深刻
これはもっとも多い申請理由の1つで、ほとんどの場合これを理由にすることが多いと思います。
単に「家計や学費の足しにしたいから」という理由よりも、
・家計が苦しく、このままでは学費が捻出できず、退学しなければならない可能性もある
といった深刻な理由の方が、当然ですが許可は下りやすいでしょう。
学校側が考える「学業が優先」という趣旨からすれば、その学業すら続けられなくなるほどのやむ得ない理由があれば、アルバイトを許可せざるをえません。
もちろん、嘘を書くのはよくないと思いますが、多少盛って書くのは許容範囲内かと思います。
それでは、以下から例文を紹介していきます。
申請理由については、生徒自身が書く場合と、親が書く場合とがあると思いますので、それぞれの例文を取り上げています。
▼例文1(生徒から)
私の家は母子家庭で、母は私の学費を捻出するために必死に働いてくれていますが、昨今の不況のあおりから仕事が減ってしまい、現在家計が大変苦しい状況にあります。
このままでは私の学費も支払えず、最悪の場合退学も視野に入れなければなりませんので、少しでも家計の足しにするべく、この度アルバイトを始めることを決意しました。
くれぐれも学業に支障が出ないようにしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
私は一人で息子の学費を捻出するべく働いてまいりましたが、昨今の不況のあおりから仕事が減ってしまい、現在家計が大変苦しい状況にあります。
そんな折、息子からアルバイトを始めたいとの申し出があり、私自身、息子にこれ以上負担をかけたくないとは思いつつも、学費を捻出していくためにはやむを得ず、お願いすることにいたしました。
学業に支障が出ないよう、保護者として親身に見守ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
申請理由②:大学や専門学校へ進学するための備え
これは例えば、高校を卒業したら大学や専門学校などに進学したいが、入学金や授業料などを捻出していけるか不安で、今のうちから働いて少しでも貯めておきたいというものです。
経済的な理由という点では①と重なりますが、当面の高校生活に支障はなく、高校を退学せざるをえないような状況でもないという意味で、①よりは理由としてやや弱いとはいえます。
このあたりは、高校がどこまで強くアルバイトを禁止したいと考えているかにもよりますので、事前に校則や許可の実例などを調べておくといいでしょう。
私は高校を卒業したら○○専門学校へ進学したいと考えていますが、私の家の経済状況では入学金や授業料を捻出していけるか不安で、少しでも安心できるよう今のうちからアルバイトをしてお金を貯めておきたいと思っています。
くれぐれも学業には支障が出ないようにしますし、定期試験前はお休みをいただくことになっていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
息子は高校を卒業したら○○大学○○学部へ進学したいと申しておりますが、不況の折、現在家計が大変厳しく、入学金や授業料の支払いに支障が出てしまう可能性がございます。
もちろん私自身、今後も精一杯息子を支援していきたいと考えておりますが、現状を考えると、息子にもアルバイトを始めてもらい、少しでもお金を貯めてもらうほかないという結論に至りました。
あまりにも学業に支障が出るようであれば、そもそも大学への進学も危ぶまれますし、アルバイトは中止させるつもりです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
申請理由③:将来就きたい職業につながるから(社会勉強)
3つ目としては、将来就きたい職業があり、そのための経験を積むためにアルバイトを始めたいというものです。
これはやはり、
・将来就きたい職業が明確にあり、そのために今どうしても○○という仕事を経験しなければならない
という強い目的・動機があった方が申請理由としては認められやすいでしょう。
漠然と「社会勉強をしたい」という理由では、高校も一つの小社会には変わりありませんから、例えば、
・部活や生徒会などでもたくさん勉強できることや経験できることはあるだろう
という話になってきかねません。
高校が原則アルバイトを禁止しているのであれば、この理由はそもそも認められない可能性も高いので、もしこの理由を使うのであればなんとか説得的な表現を考えてください。
私は将来○○になりたいと思っていますが、その道はとても険しく、競争も熾烈(しれつ)です。
そのため、私自身できるだけ今のうちから○○の経験を積んでおきたいと思っていましたが、先日、両親の知り合いの○○の方が連休中や夏休みの間だけ、○○のお店で働かせてあげると提案してくれました。
これはまたとない貴重な機会ですし、宿題などが疎かにならないよう注意しますので、どうぞよろしくお願いいたします。
息子は将来○○になりたいと申しておりますが、その道は大変険しく、競争も熾烈であることが知られています。
息子のかねてからの夢ですので、私自身全力で応援していきたいと考えておりますが、先日私の知り合いの○○の方が、息子を連休中や夏休みの間だけ○○のお店で働かせてあげると提案してくださいました。
息子にとっては○○の仕事を間近で体験できるまたとない機会ですし、必ず将来につながるものと確信しておりますので、どうぞご許可をいただけますようお願いいたします。
もちろん、宿題などが疎かにならないよう、保護者としてしっかりと注視していくつもりでございます。
学校の成績が重要?
以上、許可をもらいやすい申請理由を3つほど紹介してきましたが、やはり学校側としては、学業に支障が出ないかが一番気になるところです。
そのため、学校の成績が優秀であるに越したことはありません。
逆に、「テストで赤点がいくつもある」といった状況ではなかなか許可が下りにくいと考えていいでしょう。
例文にも必ず入れておきましたが、
といった内容は必ず含ませた方がいいでしょう。
もし学業に支障が出れば、いったんは許可をもらえても、その後取消しということも考えられます。
いろいろと困難な事情はあるかと思いますが、なんとか学業と両立できるよう頑張ってください。
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