学校の代表である生徒会役員を決める生徒会選挙。
この度生徒会に立候補した人は、来るべき選挙に備えて選挙演説で話す内容を考えている最中かと思います。
今回の記事では、そんな生徒会選挙での演説のポイントと例文についてまとめてみました。
生徒会選挙の演説で重要なこと(話し方のコツ)
まずはじめに唐突ではありますが、生徒会に立候補するということは、それだけでとてもすごいことだと思います。
学校には1年生から最終学年まで、たくさんの生徒がいる中で、生徒会に立候補するのは多くても数十人程度。
選挙演説でみんなの前で話すのはとても緊張しますし、いざ生徒会に当選し、学校全体を取りまとめていくことにはそれなりの責任も伴います。
色々な不安や心配事も多い中、生徒会に立候補すると決めたことはとても勇気がありますし、尊敬されるべき事柄です。
そのため、ぜひ自信を持って選挙演説に臨まれてください。
選挙で当選するために必要なことは、演説で話す内容自体よりも、実は自信だったりします。
自信がみんなに伝われば、演説の内容や公約、立候補理由などの細かいことはともかく、
「この人ならなんかやってくれそう!」
と思ってもらえるものです。
演説で話す内容というのは、色々な人が次から次へと登壇し、色々なことを話す中、意外とみんな聞いていません。
少し話がそれますが、日本の就職活動の面接においては、実は体育会系の人がもっとも評価されます。
その理由は色々あると思いますが、その1つにやはり自信があるのだと思います。
実際にその人に自信があるのかはともかく、厳しい部活で肉体や心を鍛えているから自信があるように見えますし、その自信が面接官にとってはたくましく、力強く見えるのです。
そのため、まずは勇気を出して生徒会に立候補した自分に自信を持って、そして本番では、できるだけ堂々とした態度で演説に臨まれてください。
生徒会選挙の演説で話すべき内容
それでは、以下から実際の選挙演説で話す内容について取り上げます。
演説の出だしについては、
などでいいでしょう。
出だしからウケを狙っていくという方法もありますが、もしヤバい人だと思われたら逆効果ですし、特に笑いや自分のキャラに自信のある人向けといえます。
最初の形式的な挨拶を終えたら、続いて以下のようなことを話していきましょう。
①生徒会に立候補した理由(立候補理由)
生徒会への立候補理由は、選挙演説でもっとも重要な部分となります。
実を言うと、選挙公約や生徒会に入ったら実際に取り組みたいことというのは、どの人でもだいたい似通ったものになりがちです。
そもそも学校の運営というのは、学校教育法や学習指導要領、学校の方針などによって大枠は決められてしまっており、生徒たちの力でどうにかできる範囲というのは限られています。
もちろん、ユニークな公約を掲げれば、それだけでもみんなの関心を引ける可能性はあるでしょう。
しかし、あまりにも奇をてらった公約だと、今度は「絵空事」を語っていると思われ、真面目な生徒からは投票を避けられてしまいます。
そのため、実際に掲げられる公約はといえば、
「学校行事を活性化する」
「生徒の意見を取り入れる」
「教室をきれいにする」
とか、だいたいそうしたものに落ち着いていくのが関の山です。
一方で、立候補理由や立候補するに至ったエピソードには、その人独自の個性が出ますから、それを話すことで文字どおり演説を個性的なものにすることができます。
生徒会に立候補しようと思ったということは、おそらく学校生活の中で何か違和感を感じたり、困ったことがあったり、「もっとここがこうよくなったらいいのに」などと思ったりしたはずです。
そうでなければ、生徒会みたいな面倒なことは、誰か他の人に任せておけばいいのであって、あえて自分が立候補しようとは思わないでしょう。
そうした具体的なエピソードを交えた立候補理由を話せば、それはその人だけものですから、自ずと演説はユニークなものになります。
以下のページでは、実際の先輩方の声も参考に、「生徒会の立候補理由の例」をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
以上を踏まえて、立候補理由までの例文を掲載しておきます。
この度生徒会に立候補しました、○年○組、○○○○です。
突然ですが、皆さん。最近学校から活気が減ってきていると感じませんか?
私たちの学校はもととも、地域でも有名な活気あふれる学校でした。
生徒1人1人が生徒同士はもちろん、地域の方々に対してしっかりと挨拶ができるし、クラスや学年をまたいでの交流も盛んで、学校行事はどの行事も毎回とても白熱していました。
しかし、コロナが流行って以降、みんなマスクをしているということもあり、すれ違いざまの挨拶を筆頭に、生徒同士のコミュニケーション、地域の方々とのコミュニケーションもどんどん減ってきています。
それはもちろん仕方がないことではありますが、たった3年しかない学校生活、このままでいいのでしょうか?
学校行事も、色々な制約があるのはわかりますが、もっとみんなが積極的に取り組み、楽しいものにしていくことができるはずです。
こうした状況を打破するべく、私は生徒会に立候補しました。
②生徒会に当選したらどうしていくのか(=公約)
演説は立候補理由がメインということはすでに述べましたが、生徒会に当選したら具体的にどうしていくのか、つまり公約について述べるのも一応必要になってきます。
具体的な未来についてみんなにイメージしてもらうことで、選挙での投票を促します。
公約はユニークなものであればあるほどみんなの関心を引けると思いますが、あまりにも実現不可能なものは述べるべきではありません。
公約が1つも実現されないと、仮に今期は当選したとしても、次期以降は全く票を入れてもらえなくなるかもしれません。
公約の具体例については、以下のページも参考にしてみてください。
以下、公約の部分までの例文です。
具体的には、私が生徒会に当選したら、まずは毎朝校門の前に立ち、みんなに挨拶を促します。
うっとうしいと思うかもしれませんが、私は毎日やりますよ。ぜひ皆さん大きな声で返してください。
普段から大きな声を出す練習をしておくことは、合唱コンクールの練習にも必ず役立ちます。
合唱コンクールは、クラス全員が対等に参加できる行事でもあり、クラスの結束が最も強まる行事でもあります。
合唱コンクールも近年活気がなくなってしまい、最近ではやらされ感の下、嫌々参加している人も増えてきているようです。
ですが、クラスみんなで1つのことを成し遂げることほど充実感や達成感を感じられることはありませんし、この行事を活性化させることで、クラスや学校全体の活気上昇にもつなげていきたいと思います。
③締めの言葉
最後に、締めの言葉としては、これまでの内容を簡潔にまとめたり、自分への投票をお願いする言葉を述べるといいでしょう。
「私○○に、清き一票をよろしくお願いします」
たとえそれまではふざけてきたとしても、最後は誠実に投票をお願いするのが基本です。
ここは変に奇をてらわないほうがいいでしょう。
たった1度しかない学校生活が、皆さんにとって充実したものとなり、活気あふれる毎日になることをお約束いたします。
そんな未来への希望を私○○に託して、清き1票をよろしくお願いします。
生徒会選挙で勝つ方法まとめ
以上、生徒会選挙の演説についてまとめてきましたが、最後に生徒会選挙で勝つ方法についてもまとめておこうと思います。
もっとも、別に新しいことがあるわけではなく、これまで取り上げてきたポイントをどこまで意識できるか?が勝負になるでしょう。
これまで取り上げてきたポイントをまとめると、
1点だけ付け加えるとすれば、生徒数の多い学校だと、自分のことがあまりみんなに知られておらず、登壇した段階で「誰?」と思われてしまうこともあるかもしれません。
そのため、最低限名前だけは覚えてもらえるよう、自分の名前を繰り返し強調するのは1つアリかもしれません。
例えば、「私は…」の部分をあえて「私○○○○は…」と名前を言ってみたり、最後についても、
「私○○○○、○○○○に清き1票をお願いします」
のように名前を繰り返し言ってみたり。
小手先のテクニックではありますが、誰に投票するか迷った際に、とりあえず名前が印象に残っている人に○をつける人は意外と多いようです。
立候補者の顔ぶれを見て、不利だなと感じた際は、とりあえず名前だけは覚えもらうという意識で臨むといいでしょう。
ここからは冒頭の繰り返しとなりますが、生徒会に立候補するということは、それだけでとてもすごいことです。
もちろん、選挙である以上、どうしても当選する側と落選する側とに分かれてしまいますが、今回の経験は今後の人生にとって必ず大きな糧となるはずです。
ぜひ自信を持って選挙演説に臨まれてください。
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