先生たちが集まる職員室も1つの小さな社会であり、時には特定の保護者の話題で盛り上がることもあるでしょう。
職員室で話題になる保護者の特徴としては、どのようなものが挙げられるでしょうか?
こうしたことを学校の先生が語るわけにもいかないと思いますので、今回は私が現場の声も参考にしつつ、あくまで外から考察を加えてみることにします。
職員室で話題になる保護者とは?
職員室で話題になる保護者とは?
職員室で話題になる保護者といっても、何か特別な、固有の特徴があるわけではないと思います。
その集団においてトラブルの火種になりそうな人物が、先生たちの間で共有されているにすぎません。
その特徴を一言で言えば、
- 一般常識がなく、学校運営に悪影響を及ぼしそうな人物
ということになるでしょう。
正直これだけだとは思うのですが、これではあまりにも身も蓋もないので、以下いくつかパターンに分けて考察していきます。
ちなみに、「よい保護者」は、先生同士の雑談に登場することはあっても、職員室全体で話題になることはほぼないでしょう。
よほど美人だとか、学校運営にあまりにも貢献的な保護者であれば話題に上るかもしれませんが、そのような場合はここでは割愛します。
職員室で話題になる保護者の特徴①:クレームを言ってくる
職員室で話題になる保護者その1としては、クレームを言ってくる保護者が挙げられると思います。
これはある意味当然かもしれません。
学校運営や授業内容、担任の先生に関することなど、その内容は多岐にわたり、中には普通の人では到底思いつかないユニークなクレームを言ってくる保護者もいるようです。
その内容を全て列挙することは、ここでは不可能です。
もちろん、学校や先生に対する意見や指摘、批判自体は当然あっていいものですし、ものによっては学校運営にとってプラスに働くものもあります。
そうした批判とクレームの違いとしては、
好感度を上げるには?
正直、こうした記事を真面目に読まれている方の中には、あまりクレーマー気質な人もいないと思いますが、昨今では「モンスターペアレンツ」という言葉が定着するほど、全国の学校にはクレームが殺到しています。
学校や先生に対して理不尽なクレームを言ってしまう背景には、
ということがあると考えられます。
ある意味、自分たちは教育サービスを提供してもらうお客さまで、学校はそうしたサービスの提供事業者。
「だからクレームを言って当然だ」という理屈です。
酷な言い方をすれば、「お客様根性が染みついてしまっている」ということになるでしょう。
しかしながら、これはあくまで私の見解ではありますが、子どもの教育というのはあくまで、
- 学校と保護者が連携して行っていくもの
だと思います。
そして、勉強を教えるのは学校が中心になるとしても、子どもの教育「全般」ということに関して言えば、あくまで保護者が主体となるべきだとも思います。
そのような、ある種の役割分担の視点があれば、保護者が上から学校に対してクレームを言いつける、といった事態は減っていくはずです。
何か学校や先生に対して言うとしても、あくまで横の関係として、「意見」や「指摘」をするにとどまることになると思います。
そのため、クレーマーと思われないのはもちろん、学校や先生からの好感度を上げるためには、まずはそうした連携関係・協力関係にあるという意識を持つようにするといいのではないかと思います。
職員室で話題になる保護者②:児童生徒が問題児
続いて、職員室で話題になる保護者の特徴その2としては、「児童生徒が問題児」というパターンが挙げられます。
もちろん、多少やんちゃをするのは子どもであれば当然のことです。
しかし、それが段々と度を過ぎるようになっていき、集団教育に支障を及ぼすようになってくると、
「あの子の親は何をやっているんだ」
という話になってきます。
つまり、問題児の話題からその親・保護者の話題にシフトし、結果的に保護者が話題になってしまうというパターンです。
正直、親がいくら厳しくしつけ、教育を施したとしても、子どもが問題行動をとってしまうことはありえます。
子育てというのは難しく、親がしっかりしていればいいかというと、そういうわけでもありません。
親があまりにもひどく、それを反面教師として子どもがとてもいい子に育つ、ということも十分ありえます。
そのため、子どもの問題行動が発端となり、
「あの親はどうなっているんだ」「普段何をしている人なんだ」
などと話題に上ることは、場合によっては理不尽だと言えなくもありません。
好感度を上げるには?
この場合に好感度を上げることはなかなか難しいですが、普段の学校とのやり取りの中で、誠実な保護者であるという印象を与えていくしかないと思います。
学校や先生だって、しっかりとした子育てへの反発として子どもが問題行動を起こしたり、そのまた逆のケースもあるなんてことくらいは、十分わかっているはずです。
まずは、先生との連絡帳であったり、三者面談などを通して、先生方としっかりコミュニケーションをとっていくことが中心となるでしょう。
その際は、①や③で書いた視点もとても重要となります。
職員室で話題になる保護者の特徴③:コミュニケーションの問題
これは、決してクレームなどを言っているわけではないものの、例えば連絡帳や提出物の保護者コメント欄、三者面談などでのコミュニケーションが、先生方に少々失礼な印象を与えてしまっているパターンです。
他に明らかにクレームを言ってくる保護者がいるようなら、多少失礼くらいでは話題にならないと思いますが、そうした保護者がいない場合には話題に上りがちです。
もちろん、普段明らかに失礼なことを言っているなら、それは改めた方がいいと思います。
そうでなくとも、普段の連絡帳や保護者欄などから、できるだけ丁寧な言葉遣いを心がけ、挨拶や感謝の言葉などもある程度は含ませておくほうがいいでしょう。
好感度を上げるには?
これは昨今のLINE・SNSなどでのコミュニケーションでも同じことが言えますが、文章はその言葉を使った相手の意図や機嫌、表情などがわからないため、思わぬ誤解を与えることがあります。
言葉遣いなどは習慣がものを言い、一朝一夕で何とかなるものでもないため、致し方ない面もあります。
当サイトでは学校とのやり取りの際に使える例文を多数掲載していますので、もし好感を上げたい方はぜひ参考にしてみてください。
関連ページ【例文付き】テスト結果に対する親のコメント集(中学生・高校生向け)
今回のまとめ
以上、今回は職員室で話題になる保護者について考察してきました。
職員室で話題になったからといって必ずしもダメなわけではありませんが、もし世間体や評判が気になるようならぜひ参考にしてみてください。
繰り返しにはなりますが、学校教育というのは先生と保護者が連携・協力の下、同じ方向を向いて進められていくべきものだと思います。
今回の記事が、学校と保護者の対立を押し進めるものではなく、良好な関係形成の一助になれば幸いです。
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