「出がらし」という言葉があります。
そこまで使われない言葉ではありますが、最近では比喩的に人に対しても使われるなど、覚えておいて損はない言葉です。
今回の記事では、そんな「出がらし」の意味と使い方(用法)についてまとめてみました。
目次
「出がらし」の意味
「出がらし」とは、辞書的な意味では
・お茶の葉などを煎じたり煮出したりして、もう搾り出せなくなった残りかすのこと、またそうして味や香りなどが薄くなった状態のこと
をいいます。
「出がらし」=「出涸らし」であり、「涸」という字には「尽きる」「枯れる」といった意味があります。
そのため、「出涸らし」で覚えた方がイメージを掴みやすいかもしれません。
ちなみに、お茶などを入れる際、お茶の葉を取り替えるのがもったいない、もしくは面倒だと感じるためか、出涸らしのまま入れる人もいるようですが、これは相手によっては失礼にあたる場合もあるようですね。
「出がらし」は人に対しても使われる?
「出がらし」という言葉は、比喩的に人に対しても使われるようです。
あまりいい使い方ではないですが、一般に「出がらしな人」といえば、
・もう使えない人、役に立たなくなった人
などを意味するようです。
例えば男女の関係でいうと、もう相手に面白味がなく、飽きてしまった時などに、
「出がらし男」
「出がらし女」
と言って、相手を罵ることがあるようですね。
もちろん、繰り返しとなりますが、この言葉はあまりいい言葉ではありません。
人間を「モノ」扱いし、自分にとっての利用価値があるかないかで判断し、ないと判断すれば切り捨てるというのは、本来あってはならないことです。
たまに本や漫画などにも出てくる言葉ですので、覚えておいて損はない言葉ですが、くれぐれも実生活で他人に対して使うことのないようにしたいところです。
コメント