部活の退部理由まとめ(書き方と文例を紹介)

学校の部活を辞める際、退部理由を要求されることがあります。

顧問の先生に納得してもらって円満に部活を辞めるためにも、この退部理由は重要になってきます。

退部理由がしっかりしていなかったり、適当にやめてしまうと、学校の成績評価や内申点に影響してしまう可能性もないとは言い切れません。

そこで今回の記事では、部活の退部理由一覧と、具体的な例文についてまとめてみました。

部活の退部理由(書き方と文例)

部活を退部したい理由はいろいろあると思いますが、あまりみんなには言えなかったり、

・「ただなんとなく…」

という場合もあるでしょう。

そういう場合でも、以下のいずれかの理由に引き付けて書くことをおすすめします。

上でも書きましたが、理由もなく辞めたり、先生と揉めたりすると後味も悪いですし、成績評価や内申点などに影響しないとも言い切れません。

以下の理由は、どれか一つを選ばなければいけないわけではなく、使えそうなものをいくつか組み合わせて使えばOKです。

それでは、以下の項目から部活の退部理由具体的な文例を紹介していきます。

退部理由①:勉強との兼ね合い

勉強との兼ね合いは、退部理由として非常によく使われるものです。

正直、成績が悪ければ悪いほど理由として説得的になり、部活を辞められる確率は上がるでしょう。

そもそも、学生の本分は勉強である以上、これを言われたら顧問の先生としてもある程度退部を認めざるをえません。

具体的には、

  • 部活が大変すぎて成績が下がってしまった
  • 行きたい大学があるが偏差値が足りない
  • 塾や予備校に通うため部活に出られない

などを理由としてあげるといいでしょう。

▼文例1
この度2年生になり、テストの成績が大きく下がってしまいました。
私は○○大学を目指しているのですが、今の成績では合格などとてもおぼつかず、これまで以上に勉強時間・勉強量を増やす必要があります。
部活の練習は、私にとっては相当ハードで、最近は部活から帰ってきたらすぐに寝てしまい、授業の予復習・宿題が十分にできていません。
両親とも相談した結果、今後は部活を辞めて、勉強に専念することにしました。
私がいなくなることでチームに迷惑をかけしてしまうことを、どうかお許しください。
また1年間、部活で私の面倒を見てくださりありがとうございました。
▼文例2
2年生になってから練習がハードになり、部活から帰るとすぐに寝てしまうことが増えてきました。
そのため、日々の勉強が十分にできておらず、テストの成績も日に日に悪くなっています。
私には行きたい高校がありますが、今の成績では正直合格は難しく、これまで以上に集中して勉強に取り組む必要があります。
また、来月から受験を見据えて○○予備校に通うことになりました。
そのため、チームにご迷惑をおかけし申し訳ないのですが、これ以上部活を続けていくことはできず、この度退部させていただくことにいたしました。
両親にも部活と学業の両立が難しいことを伝え、すでに了解を得ています。
どうぞよろしくお願いいたします。

迷っている素振りを見せると引き留められることもあるので、

・両親とも話し合い、すでに決まったことなんだ

というスタンスで書くといいでしょう。

また最後の方でも触れていますが、辞める前の段階からすでに学習サービスなどに申し込んでしまい、勉強の熱量を上げておくのもおすすめです。

ちなみに、この理由が使えるかは人にもよりますが、

・学校まで往復○○時間もかかる

ということも、勉強と部活の両立が難しい理由としてあげると説得力が増します。

時間は平等かもしれませんが、通学時間に関しては時間は不平等です。

遠方から通っている方はぜひ取り入れてみてください。

退部理由②:人間関係

人間関係に悩んで部活を辞めたいと思っている人はとても多いです。

・悩みの大部分は人間関係の悩み

とよく言われるように、人間関係さえ改善できれば、もしくは断ち切れば解決する問題は多いです。

特にいじめや嫌がらせにあっている場合、逃げるのが一番ですので、そのような部活からは早く退部してしまいましょう。

もちろん、社会では集団生活を余儀なくされる場面も多々あり、嫌いな人や苦手な人ともある程度は我慢して付き合っていかなければなりません。

ただ、もしいじめや嫌がらせにあっているのだとしたら、そこは健全な集団とはいえませんし、その集団に居続けても成長できることはありません。

うつ病などになってしまう前に手を引いてしまうのが賢明です。

▼文例3
私は部活にうまく馴染むことができず、先輩方や同級生とも距離を感じています。
練習中や、それ以外の時間もずっとそのことを考えてしまい、正直部活がまったく楽しくありません。
私のような部員がいてはチームの雰囲気を悪くしてしまいますし、練習や試合でのチームプレーにも支障をきたしてしまいます。
もうこれ以上、部活を続けることはできません。
○○月××日をもって退部させていただきます。
今までありがとうございました。
▼文例4
私は部内でいじめを受けています。
ひそひそと陰口を言われたり、練習道具を隠されたりしています。
ある集団からは明らかに無視もされていますし、もう部活に行くのが苦痛で仕方がありません。
「いじめからは逃げるのが一番」と言いますし、このままだと精神を病んでしまいそうので、そうなる前に退部させていただきます。
この経験をバネに、これからは勉強に全力で打ち込むつもりです。
短い間でしたが、部活で指導していただきありがとうございました。

もしいじめられているという事実があるなら、先生もその一翼を担っていない限り、退部届に書いてしまっていいでしょう。

過酷な状況に置かれている生徒をあえて引き留める先生もそう多くないと思います。

退部理由③:練習に着いていけない

これば実力不足や能力不足により、練習に着いていけないから辞めるというものです。

もちろん、頑張って続けることで得られるものもあるのかもしれませんが、私たちは一人一人違う人間である以上、当然向き不向きはあります

また、経験者しかいないような部活に初心者が入ってしまうと、正直ついていくのはなかなか難しい面があります。

部活に着いていけないと、それだけたくさんの労力を部活で使ってしまうことになるので、結果的に勉強や学校生活にも支障をきたしてしまいます。

その点も絡めて退部理由を書くといいでしょう。

ただ、この理由の懸念点としては、

・「マネージャーにならないか?」

と誘われる可能性があるということです。

もちろん、マネージャーがやりたいのであれば快く引き受ければOKです。

ただ、あくまで「退部」したいのでれば、もしかしたら他の理由に引き付けて書いた方が認められやすいかもしれません。

▼文例5
私は高校から○○を始めましたが、周りはみな経験者ばかりで、とてもではないですが練習に着いていくことができません。
このまま部活を続けてもチームメイトの足を引っ張るだけですし、私自身も部活で疲れ果てて、普段の勉強や学校生活に支障をきたしています。
もうこれ以上部活を続けることはできません。
今まで指導していただいて申し訳ありませんが、本日をもって退部させていただきます。

退部理由④:他にやりたいことがある(転部も含む)

他の部活に転部したいとか、部活以外にやりたいことができたというのも、立派な退部理由になりえます。

どうも世の中には一度始めたことは最後までやり通さなければならないという風潮がありますが、本当にやりたいことや打ち込めることができたなら、そちらに取り組むのが正解です。

例えば、生徒会などは学校にもよりますが、部活と両立するのはなかなか厳しい印象です。

生徒会自体がある意味文化系の部活のようなものですので、部活を掛け持ちするくらいの大変さがあるといえるでしょう。

▼文例6
私は生徒会執行部として学校行事を企画・運営していくことに興味があり、この高校生活をかけて取り組みたいと思っています。
生徒会に入ってしまえば、もうあまり部活に顔を出すことができません。
中途半端に参加してもチームの士気を下げてしまうだけですので、今日をもって部活を退部させていただきます。
この部活での経験を生かして、生徒会でも頑張っていきたいと思います。
ありがとうございました。

退部理由⑤:部活に飽きてしまった、モチベーションが続かない、やる気が出ない

これらはなかなか言い出しにくい理由ではありますが、現実問題起こりうることです。

もちろん、ストレートに書くと非常に印象が悪いので、ある程度工夫して書く必要はあるでしょう。

この理由は③や④とも関連していると思いますので、そちらに引き付けて書くのもおすすめです。

▼文例7
私は幼いころからずっと○○をやってきましたが、正直ここ数年伸び悩んでおり、いつからか○○に対する情熱がなくなっていることに気づきました。
最近は練習をしていても周りのチームメイトとの温度差を感じてしまい、もうあまり楽しく○○に取り組むことができていません。
このような私がいてもチームの士気を下げるだけですので、この度○○部を退部することを決意しました。
急なことで申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

退部理由⑥:部活にかけるお金がない

これは一身上の都合から、

  • 練習にかかるお金が払えない
  • 練習道具が満足に買えない
  • 遠征費が払えない

など、もう部活にかけられるお金がないという場合です。

これが本当なのであれば、顧問の先生も納得せざるをえず、ある意味退部理由としては最も強力なものといえるでしょう。

▼文例8
私の家はもともと母子家庭で、学費や生活費を捻出するのにとても苦労しています。
高校に入り、前々から興味を持っていた○○部に入ったはいいものの、練習を続けたり大会に出たりする費用が思いのほか高額で、それが家計を非常に圧迫しています。
他方、これから転部しようと思っている○○部であれば、活動にほとんどお金はかかりませんし、それで学業に支障が生じることもありません。
急な申出となり恐縮ですが、本日をもって部活を退部させていただきます。
半年間の間ありがとうございました。

退部理由⑦:ケガが治らない

これは部活の内外を問わず、ケガをしてしまい、もうその部活を物理的に続けられないという場合です。

引退まで治る見込みがない場合や、治ったとしてもかなり遅れをとってしまう場合、これも退部理由としてはやむをえず、顧問の先生も納得してくれるでしょう。

ただ、理由③と同様、もしかしたらマネージャーに転向しないかと誘われることはあるかもしれません。

▼例文9
私はご存知の通り右足をケガしてしまい、もうしばらく部活の活動に参加できていません。
病院には定期的に通院していますが、引退までに治る見込みは低く、担当医からもできるだけ安静にしているようにと言われています。
今後は選手としてではなく、マネージャーとしてみんなをサポートしていくことも考えましたが、これまで元気に活動できていただけに、やはり精神的にきついものがあります。
いろいろ考えた結果、中途半端に部活に続けていくより、きっぱりとやめ、この悔しさをこれからは勉強にぶつけていきたいと思いました。
私のようなケガをした選手を一人でも多く救える医者になるために、医学部に進学することも視野に入れています。
これまでご指導いただきありがとうございました。

補足:部活を退部した後が実は重要

以上、部活の退部理由や例文を見てきましたが、すべてに共通しているのは、

・部活を退部した後、何をするか?

が重要だということです。

部活を辞めて自由になったからといって、ただダラダラ過ごしているだけではせっかくの学校生活がもったいないですし、顧問の先生からのその後の印象もいいとはいえません。

また、そもそも部活を辞めた後の明確な目標や目的がないと先生に見透かされれば、退部自体を引き留められる可能性もあります。

部活は学校生活の重要な要素であり、顧問の先生としても部活を通じて成長してもらいたいと思っているはずです。

上で紹介した例文も参考に、ぜひ部活を辞めた後に取り組むことを明確にしておきましょう。

例えば、他の部活に転部したり、生徒会の活動に集中したりすることは一案ですし、学生ですので勉強に打ち込むということもいいでしょう。

特に理由②や③の場合など、部活でなんらかの挫折を味わって、悔しい想いもしているなら、ぜひそれを勉強にぶつけてみることをおすすめします。

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勉強が好きになれるかどうか、成績が上がるかどうかは、実は先生との相性が重要だったりします。

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そこに「努力」とか「我慢」とかいったものはあまり入り込む余地がありません。

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コメント

  1. .....〆顧問 より:

    大変参考になりました!
    ぜひ、3番を使いたいと思います。
    ありがとうございます!

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