部活の退部理由まとめ(書き方と文例を紹介)

学校の部活を辞める際、退部理由を要求されることがあります。

顧問の先生に納得してもらい、円満に部活を辞めるためにも、この退部理由は重要です。

部活を辞める理由がしっかりしていないと、学校の成績評価や内申点に影響してしまう可能性がないとは言い切れません。

今回の記事では、そんな部活の退部理由一覧と、具体的な文例も併せて紹介していきます。

部活の退部理由(書き方と文例)

部活を退部したい理由はいろいろあると思いますが、あまりみんなには言えなかったり、「ただなんとなく」という場合もあるでしょう。

そのような場合でも、以下のいずれかの理由に引き付けて書くことをおすすめします。

理由もなく辞めたり、先生と揉めて辞めたりすると後味も悪いですし、イメージから成績評価や内申点などにも影響しかねません。

ただし、退部理由⑥(お金がない)退部理由⑦(ケガが治らない)については、それが事実なのであれば顧問の先生に正直に伝えればいいだけですので、今回の記事はあまり必要ないかもしれません。

それでは、以下の項目から部活の退部理由と、具体的な文例を紹介していきます。

退部理由①:勉強との兼ね合い

 

勉強との兼ね合いは、退部理由としてよく使われるものです。

学生の本文は勉強である以上、これを言われたら顧問の先生としても退部を認めざるをえません。

具体的には、

・部活が大変すぎて成績が下がってしまった
・行きたい大学があるが偏差値が足りない
・塾や予備校に通うため部活に出られない

などを理由としてあげるといいでしょう。

▼文例1
この度2年生になり、テストの成績が大きく下がってしまいました。
私は○○大学を目指しているのですが、今の成績では合格などとてもおぼつかず、これまで以上に勉強時間・勉強量を増やす必要があります。
部活の練習は私にとって相当ハードで、最近は部活から帰ってきたらすぐに寝てしまい、授業の予習や復習、宿題が十分にできていません。
両親とも相談した結果、今後は部活を辞めて、勉強に専念することにしました。
私がいなくなることでチームに迷惑をかけしてしまうことを、どうかお許しください。
また1年間、部活で私の面倒を見てくださりありがとうございました。
▼文例2
2年生になってから練習がハードになり、部活から帰るとすぐに寝てしまうことが増えてきました。
そのため、日々の勉強が十分にできておらず、テストの成績も日に日に悪くなっています。
私には行きたい高校がありますが、今の成績では正直合格は難しく、これまで以上に集中して勉強に取り組む必要があります。
また、来月から受験を見据えて○○予備校に通うことになりました。
そのため、チームにご迷惑をおかけし申し訳ないのですが、これ以上部活を続けていくことはできず、この度退部させていただくことにいたしました。
両親にも部活と学業の両立が難しいことを伝え、すでに了解を得ています。
どうぞよろしくお願いいたします。
迷っている素振りを見せると引き留められてしまうことがあるので、
・すでに両親とも話し合い、決まったことなんだ
というスタンスで書くといでしょう。
また、この理由が使えるかは人にもよりますが、
・学校まで往復○○時間もかかる
ということも、勉強と部活の両立が難しい理由としてあげると説得力が増します。
時間は平等ですが、通学時間に関しては不平等です。
遠方から通っている方はぜひ参考にしてください。

退部理由②:人間関係

人間関係に悩んで部活をやめていく人は多いです。

・悩みの大部分は人間関係の悩み

と言われるように、人間関係さえ改善できれば、もしくは断ち切れば解決する問題は多いです。

特にいじめにあっている場合、いじめからは逃げるのが一番ですので、そんな部活からは早く退部してしまいましょう。

もちろん、社会では集団生活を余儀なくされる場面も多くあり、嫌いな人や苦手な人ともある程度は我慢して付き合っていかなければなりません。

ただ、もしいじめにあっているのだとしたら、そこは健全な集団とはいえませんし、その集団に居続けても成長できることはありません。

うつ病などになってしまう前に手を引いてしまうのが賢明です。

▼文例3
私は部活にうまく馴染むことができず、先輩方や同級生とも距離を感じています。
練習中や、それ以外の時間もずっとそのことを考えており、正直部活がまったく楽しくありません。
私のような部員がいてはチームの雰囲気を悪くしてしまい、練習や試合でのチームプレーにも支障をきたしてしまいます。
もうこれ以上、部活を続けることはできません。
○○月××日をもって退部させていただきます。
今までありがとうございました。
▼文例4
私は部内でいじめを受けています。
ひそひそと陰口を言われたり、練習道具を隠されるなどしています。
ある集団からは明らかに無視されており、もう部活に行くのが苦痛で仕方がありません。
「いじめからは逃げるのが一番」と言いますし、このままだと精神を病んでしまうので、そうなる前に退部させていただきます。
この経験をバネに、これからは勉強を全力で頑張るつもりです。
短い間でしたが、部活で指導していただきありがとうございました。
もしいじめられているという事実があれば、先生もその一翼を担っていない限り、退部届に書いてしまっていいでしょう。
過酷な状況に置かれている生徒を、あえて引き留める先生もそう多くないと思います。

退部理由③:練習に着いていけない

これは実力不足や能力不足により、練習に着いていけないから辞めるというものです。

もちろん、頑張って続けることで得られるものもあるかもしれませんが、私たちは一人一人違う以上、当然向き・不向きはあります

また、嫌なことを我慢して続けたとしても大して上達しないというのは、最近の研究も示すところです。

部活に着いていけないと、それだけたくさんの労力を部活で使ってしまうことになるので、結果的に勉強や学校生活にも支障をきたしてしまいます。

そのあたりも絡めて退部理由を書くといいでしょう。

▼文例5
私は高校から○○を始めましたが、周りはみな経験者ばかりで、とてもではないですが練習に着いていくことができません。
このまま部活を続けてもチームメイトの足を引っ張るだけですし、私自身も部活で疲れ果て、普段の勉強や学校生活に支障をきたしています。
もうこれ以上部活を続けることはできません。
今まで指導していただいて申し訳ありませんが、本日をもって退部させていただきます。

退部理由④:他にやりたいことがある

他の部活に転部したい、部活以外にやりたいことができたというのも、立派な退部理由になりえます。
学校生活は部活がすべてではありませんので、本当にやりたいこと・打ち込めることができたなら、そちらに取り組むのが正解です。
例えば、生徒会などは学校にもよりますが、部活と両立するのはなかなか難しい印象があります。
生徒会自体がある意味文化系の部活のようなものですので、部活を掛け持ちするくらいの大変さがあります。
▼文例6
私は生徒会執行部として学校行事を企画・運営していくことに興味があり、この高校生活をかけて取り組みたいと思っています。
生徒会に入ってしまえば、もうあまり部活に顔を出すことができません。
中途半端に参加してもチームの士気を下げてしまうだけだと思いますので、今日をもって部活を退部させていただきます。
この部活での経験を生かして、生徒会でも頑張っていきたいと思います。
ありがとうございました。

退部理由⑤:部活に飽きてしまった、モチベーションが続かない、やる気が出ない

これらはなかなか言い出しにくい理由ではありますが、現実問題として起こりうることです。

ただ、ストレートに書くと大変印象が悪いので、ある程度工夫して書く必要があるでしょう。

この理由は③や④とも関連していると思いますので、そちらに引き付けて書くのもおすすめです。

▼文例7
私は幼いころからずっと○○をやってきましたが、正直ここ数年伸び悩んでおり、いつからか○○に対する情熱がなくなっていることに気づきました。
最近は練習していても周りのチームメイトとの温度差を感じてしまい、もうあまり楽しく○○に取り組むことができていません。
このような私がいてもチームの士気を下げるだけですので、この度○○部から退部することを決意しました。
急なことで申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

退部理由⑥:お金がない

これは一身上の都合で、練習にかかるお金が払えない、練習道具が買えない、遠征費が払えないなど、

・もう部活にかけられるお金がない

という場合です。

これは本当なのであれば、顧問の先生も納得せざるをえず、ある意味退部理由として最も強力なものといえるでしょう。

これは事実を書けばいいだけですし、逆にウソは厳禁ですので、文例は省略いたします。

退部理由⑦:ケガが治らない

これは部活の内外を問わず、ケガを負ってしまい、もうその部活を物理的に続けられないという場合です。

引退まで治る見込みがない場合や、治ったとしてもかなり遅れをとってしまう場合、これも退部理由としてはやむをえず、正直にその旨を書くといいでしょう。

顧問の先生も特に引き留めることはないと思います。

ただ、もしかしたらマネージャーに転向しないかと誘われることはあるかもしれません。

これについても⑥と同様の理由から、文例は省略いたします。

まとめ

以上、部活の退部理由と、その書き方・文例について見てきました。

日本の部活には、

・一度入った以上は最後まで続けなければならない

という謎の風潮がありますが、一生に一度の学校生活ですので、本当に心からやりたいと思えることに打ち込むべきです。

今回の記事を参考に、なんとか部活から円満に卒業し、また新たな一歩を踏み出せることを願っています。


コメント

  1. .....〆顧問 より:

    大変参考になりました!
    ぜひ、3番を使いたいと思います。
    ありがとうございます!

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