高校に進学し、新たな学校生活をスタートさせたはいいものの、同級生やクラスメイトとなんとなくノリが合わない、一緒にいて疲れる…ということはよくあることです。
クラスの明るいノリについていけなかったり、一応友達はいるものの、表面的な付き合いで疲れる…など、筆者も高校時代にはよく感じていた悩みでした。
そこで今回の記事では、「高校の友達とノリが合わない」と感じてしまう原因と、その対策について書いていこうと思います。
高校の友達とノリが合わない原因①:高校デビュー?
まず前提として、高校時代の特徴から見ていきましょう。
高校時代といえば一般に、「青春真っ只中」という感じで、
- とにかく楽しまなければ…
- 周りとワイワイ盛り上がらなければ…
- 友達をいっぱい作らなければ…
と思っている人が少なくありません。
確かに高校生活は一生に一度しかありませんし、高校を卒業すれば働き始める人も出てきます。
そのため、遊べるのは今しかなく、「とにかく青春を謳歌したい…」と考えるのは自然なことです。
また、中学までは地元の仲間がたくさんいて、友達に困ることはなかったものの、卒業と同時に離れてしまえば、高校ではまた一から友達を作らなければならないことも多いです。
そのため、
- 乗り遅れないように…
- ぼっちにならないように…
と必死になるのもまた自然なことかもしれません。
しかし、その結果として自分に無理が生じてしまい、変に周りに合わせて盛り上がろうとしたり、必死にリア充を演じたり、とにかく表面的な付き合いでもいいから友達を増やそうとする人がたくさん出てきます。
ある意味「仮面舞踏会」のような感じで、みんな何かにとりつかれたようで、お互いの本音や本心が見えず、表面的な明るさはあるものの、どこか不気味な雰囲気にクラス全体が包まれます。
そうしたノリが合わないと感じるのはある意味自然なことですし、むしろ健全なことと言えるかもしれません。
もちろん、友達を増やそうとする行為自体が悪いわけではありません。
ただ、周りに合わせて偽りの自分を演じているのだとすれば、そのうち疲れてきますし、
「本当の自分をわかってくれる人は実は誰もいない」
という不安も徐々に募ってきます。
高校の友達とノリが合わない原因②:サラダボール?
ノリが合わないと感じる原因の2つ目についても、やはり高校時代の特徴が関係してきます。
先ほども少し触れましたが、そもそも中学校までよくも悪くも地元の仲間同士、価値観や考え方が似通っていることも多かったはずです。
小学校から持ち上がりともなれば、ほとんど同じ風土で育ち、同じ先生の授業を受け、同じ行事に参加し…という感じで、かなり「身内」という意識が強くなります。
それに対し、高校ではもう少しいろいろな地域から人が集まってきますので、友達と価値観や考え方が合わないというケースも増えてきます。
実は、この傾向は大人になればなるほど増大していき、それはむしろ普通のことになります。
なのであまり気にする必要はないのですが、高校が厄介なのが、そういう人たちが一つのクラスなり教室なりに有無を言わさず集められてしまうことです。
大学や専門学校でも小さなクラスや授業などはありますが、そこにはそれぞれが「選択」したうえで入っていきますので、同じ興味や関心、理想などを共有している場合が多いのです。
これは会社やサークルなどでも同じことです。
そうすると、価値観や考え方が合わない人同士がこれだけ密集するという点で、高校はやや特殊な環境といえるかもしれません。
以上、高校の友達とノリが合わない原因を見てきましたが、結論としてはそれはむしろ自然なことで、そこまで気を病む必要はないということになります。
高校の友達とノリが合わない 対策は?
高校の友達とノリが合わないのは自然なことですので、一番の対策としては「気にしない」ということになります。
ただ、それでは身も蓋もありませんので、いくつか重要な考え方や行動の指針を書いておきます。
まず、友達は多い方がいいとか、友達がいないのはかっこ悪いとか、そうした価値観はせいぜい高校生くらいまでのものだということです。
仮に高校のノリについていけず、その結果友達があまりできなくても、それはさほど重要なことではありません。
本当に気の許せる友達が1人や2人いれば十分ですし、それだけでも十分楽しい高校生活を送ることができます。
実は友達が多い人に限って、本当に気の許せる友達は案外少なかったり、全くいなかったりするものです。
特に表面的なノリと勢いで群れているだけの段階では、目の前の人と真剣に向き合うことがありませんので、本当の人間関係・友達はいつまで経ってもできません。
友達を作るコツは、何か情熱を注げるものに夢中になって取り組むことです。
高校生であれば、身近なところでは部活や生徒会などがありますし、もちろん勉強でもかまいません。
その過程で「志」をともにする仲間と出会い、意気投合し、それが結果的に「友達」と呼べる関係性になります。
仮にクラスには気の許せる友達がいなくても、他のクラスや部活、生徒会にいれば十分ですし、今ならSNSで友達を作ることもできるでしょう。
何かに夢中になって取り組む姿をSNSで発信すれば、それに感化された人が自然と集まってくるものです。
まとめ
高校というのは少々特殊な社会で、特に目標や理念などを共有するでもなく、価値観や考え方の違う人たちが同じ場所に集められ、3年間共同生活を余儀なくされます。
同じなのはせいぜい偏差値くらいかもしれません。
もちろん、価値観や考え方の違う人たちともうまく折り合いをつけて生きていくのはとても重要なことではありますが、無理にノリについていこうとしたり、多数派のグループに同調したりする必要はありません。
あくまで「折り合い」をつければよく、お互い傷つけあったりしなければいいだけの話です。
仮に今、周りのノリについていけずにクラスなどで不遇な状況に置かれていたとしても、
・高校が特殊な環境で、それも3年経てば終わる
と割り切れば、少しは気分も晴れるのではないかと思います。
ただ先ほども書きましたが、せっかくの高校生活ですので、何か夢中になれるものを見つけ、今すぐにでもスタートしましょう。
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