高校生になれば人間関係や行動範囲も広がり、おしゃれを楽しみたいという人も増えてくるでしょう。
お小遣いが増えたり、バイトを始めるなどして、使えるお金が増えてくる時期でもあります。
女性のおしゃれの定番として、ピアスがありますが、高校でつけるのはOKなのでしょうか?
今回の記事では、高校生のピアス事情について考察してみました。
高校はピアスOK?禁止?
まず、高校の校則でピアスが禁止されている場合は、原則としてピアスはつけらないことになります。
では、高校ではピアスは「禁止」されているのでしょうか?
この点については、やはり高校次第ということになります。
校則や校風が厳しい高校であれば、そもそもピアスを含むアクセサリー全般が禁止されているようです。
逆に校則や校風が緩い高校になると、
「常識の範囲内なら可」
という感じで、そもそもルールがあってないようなところも多いです。
これは私の印象ですが、どちらかと言えば偏差値の高い高校のほうが自由度が高い場合が多いです。
「頭がいいのだから自主的に判断できるだろう」
ということなのだろうと思います。
もちろん、偏差値が高いからといって必ずしも常識的な判断ができるとは限りませんが、一応そういうことにはなっているようです。
ちなみに、一口に「禁止」と言っても色々あって、
といったパターンがあります。
③であれば、普段はつけてもいいことになりますし、②の場合でも放課後や休みの日などは問題ないことになります。
「穴をあけるのも禁止」というのは、校則としては最も厳しい部類に入るでしょう。
「学校がそこまで関与するのか?」という問題もありますし、「入学前から空いていた場合はどうなるのか?」という問題もあります。
いずれにしても、特にファーストピアスの場合は、あまりつけたり外したりできないのが通常だと思います。
ピアスホールを空ける前には、高校の校則をよく確認しておいたほうがいいでしょう。
また、現在中学生でこれから高校を選ぶという場合には、そうした校則の厳しさも含めて選ぶことをおすすめします。
高校生のピアス ダメな理由は?
校則でピアスを禁止している高校は少なくありませんが、そもそもなぜダメなのでしょうか?
以下では、ダメな理由として一般に言われているものを挙げ、私なりに考察を加えてみました。
①風紀が乱れるから
まず挙げられるのは、「風紀が乱れるから」というものです。
これはアクセサリー全般に言えることかもしれません。
ピアスはチャラついている印象や、浮ついている印象を与えるので、高校生にはふさわしくないというのです。
学校には元々「制服」という制度もありますし、規律のとれた学校生活を送ってほしいというのが学校側の願いなのでしょう。
しかしこれに対しては、昔から「管理主義だ」という批判もありますし、
「今の時代の価値観に合っていないのではないか?」
という声も当然あります。
今の時代は、自己決定権が協調される傾向にあります。
自己決定権とは、生き方やライフスタイル、身じまいに至るまで、自分自身で自由に決定できる権利のことをいい、日本国憲法13条をその根拠としています。
「高校生とはこうあるべき」
「これは高校生にはふさわしくない」
「高校生らしくない」
といったことを学校側や先生が判断するのは、必ずしも正当性がないわけではありませんが、時代とは逆行しているのかもしれません。
②就職活動に悪影響だから
「就職活動に悪影響だからピアスはするべきでない」
という意見もあるようです。
これは文化的なものもあると思いますが、やはり日本では、ピアスはあまりよいイメージでは見られないのが現実です。
「就職活動の時だけ外せばいいのでは?」
という意見もありますが、高校には日ごろから色々な人が訪れますし、登下校中には近隣の人の目にも触れます。
「あの学校は荒れている」というイメージを持たれてしまったら、いくら個々人が就職活動を頑張ったとしても、その学校の生徒だからという理由で悪い偏見を持たれかねません。
そのため、学校側としては入学の時点から一律、ピアスを禁止しているのでしょう。
③自分自身を傷つける行為だから
ピアスは耳たぶに穴を開けるので、それはイコール、自分の身体の一部を傷つけることになります。
「だからピアスは禁止すべきなんだ」
という意見もあるようです。
正直、自分の身体をどうしようが本人の自由なのでは?と思いますが、中には、
「親からもらった大切な身体を傷つけるなんてとんでもない」
と言う人までいるようです。
こうした「あなたのために禁止するんだよ」という発想を、少し古い言葉でパターナリズムといいます。
実は20歳未満の飲酒や喫煙禁止なども、この発想から来ています。
この発想自体は分からなくはないのですが、ただピアスにはメリットもあります。
ピアスは確かに、穴を開ける時は多少痛いですが、一度開けてしまえばイヤリングなどより耳への負担は少ないのが通常です。
また、イヤリングは耳に挟んでいるだけなので落ちやすく、紛失のおそれは比較的高いですが、ピアスであれば紛失することはそうそうありません。
そのため、長期的なことを考えるなら、確かに耳に穴は開くかもしれないけれど、ピアスにはそれを補って余りあるメリットがあります。
ピアス禁止の高校・バレたらどうなる?
校則でピアスが禁止されているとしても、それにどこまで合理性があるのかは定かではありません。
仮に校則を無視してピアスをつけたりピアスホールを開けたとして、高校側にバレたらどうなるのでしょうか?
この点についても、やはり高校の校則や校風がどれだけ厳しいかによって変わってきます。
さすがに1度バレたくらいで退学処分にはならないと思いますが、厳重注意や停学処分といったことは考えられるでしょう。
また、ピアスは1度目でも、ピアス以外の行動で何らかの注意を受けているなら、最初から厳しい処分ということはありえます。
このあたりは高校の校則や生徒手帳に記載があるはずですので、ピアスをつける前には必ず各自確認するようにしましょう。
もし厳しい処分が予告されているなら、悔しいかもしれませんが、高校ではつけないのが賢明な判断といえます。
ピアスをバレない方法・隠し方は?
それでもどうしてもピアスをつけたい高校生のために、ピアスをバレない方法・隠し方についてもまとめてみました。
「定期的に身だしなみチェックの時間があり、その時だけバレなければいい」
という場合であれば特に参考になるでしょう。
もちろん、どれか1つの方法で完璧に隠し切れるとは限りません。
確実性を上げたいなら、色々試して組み合わせてみるといいでしょう。
①透明ピアスで隠す
「透明ピアスで隠す」という方法は定番かつ王道です。
「シークレットピアス」とも言います。
特にファーストピアスの場合は、つけっぱなしにしなければならないと思いますので、穴を埋めてしまうような方法は使えません。
透明ピアスはとても安価で購入できますし、ピアスホールを維持するのに最適ですので、ぜひ1度試してみてください。
②ファンデーションテープで隠す
続いて、肌の色と近いファンデーションテープで隠すという方法もあります。
色合いが近ければ、絆創膏や医療用テープなどでもよいでしょう。
透明ピアスの上からでも貼れるので、①の方法と組み合わせてみるのもおすすめです。
③髪の毛で隠す
これも定番ですが、髪の毛で隠すという方法も有効です。
色々な方法を試しても、やはり限界はありますので、そもそも髪で耳が見えないに越したことはありません。
もちろん、髪をかき上げたりくまなく観察されたりすれば分かってしまいますが、
「厳しい先生の前を通り過ぎる時だけ分からなければいい」
という場合などは有効でしょう。
番外編:校則を変えてみるのも一つの手
校則でピアスが禁止されている場合、その校則を知った上で入学した以上は、やはりまずは従っておくのが賢明な判断といえます。
その上で、生徒会などに入り、校則を変えてもらえるよう学校側と交渉するのも1つの手です。
もちろん一筋縄にはいかないかもしれませんが、最近は上でも述べたとおり、管理主義的な教育に疑問が呈されてきているという時代の流れもあります。
高校の生徒会の働きかけによって校則が変わったという例は、実は数多くあります。
当サイトには生徒会についてのページもいくつかありますので、ぜひ参考にしてみてください。
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