バイトを辞める際、必ずしも全ての社員やスタッフと直接会い、お礼の言葉を口頭で伝えられるとは限りません。
そんなときに便利なのが置き手紙です。
置き手紙であれば、口頭では言いにくいことも伝えられますし、忙しく働いている人たちを引き留める必要もありません。
また、もう少し簡単なメッセージで十分なのであれば、菓子折りにメモや付箋をつけて置いておくという方法もあります。
今回の記事では、そんなバイトを辞める際の置き手紙・菓子折りに添えるメッセージの例文についてまとめてみました。
バイトを辞める際の置き手紙の例文
まず、そもそも置き手紙には大きく分ければ、①バイト先のスタッフ全員に向けたものと、②店長さんなどの特定の人に向けたものとがあると思います。
いずれもバイトを辞める旨と感謝の気持ちを伝えるものという点では共通ですが、後者の方が具体的なエピソードを踏まえるなど、より具体的にはものにはなってくるでしょう。
以下では、2パターンに分けて例文を紹介していきます。
スタッフ全員に宛てる場合
まずは、仲間のアルバイトや社員も含めた、スタッフ全員に宛てる場合についてです。
例文と、その下に簡単な補足説明も載せてあります。
例文①
受験勉強に専念するため、本日をもちまして退職することになりました。
未経験からでしたが、皆さまに一から丁寧にお仕事を教えていただいたおかげで、とても楽しく仕事をすることができました。
ここでの経験を糧に、また次のステージでも頑張っていきます。
ありがとうございました。
○○(名前)
例文②
本日をもって最終日となりました。
皆さまには大変熱心にお仕事を教えていただき、また私が至らない際は、丁寧にフォローもしてくださいました。
短い間でしたが皆さまと一緒に働くことができ、とてもいい経験ができました。
今後の○○店の益々の繁盛をお祈り申し上げます。
ありがとうございました。
○○(名前)
例文③
本日をもちまして退職することになりました。
皆さまには急なご報告となり、またこうしたお手紙でのご挨拶となり、大変申し訳ございません。
私自身、とても物覚えが悪く、ご迷惑をおかけすることもありましたが、皆さまの手厚いサポートのおかげでなんとかここまで続けることができました。
皆さまから教わったことやここでの経験を糧に、次の職場でも頑張っていきます。
ありがとうございました。
○○(名前)
特定の人(店長さんなど)に宛てる場合
続いて、バイト先の店長さんやお世話になった先輩など、特定の人に宛てる場合についてです。
この場合は、各々具体的なエピソードや思い入れなどがあると思いますので、それらを踏まえた正直な気持ちを伝えるのが一番です。
以下の例文は参考程度になると思います。
例文①
短い間でしたが、お世話になりました。
始めた当初は物覚えがとても悪く、同じミスを繰り返してしまうこともありましたが、店長に熱心にご指導いただいたおかげで私自身とても成長できましたし、ここまでなんとか続けてくることもできました。
このバイトを続ける中でたくさんの気づきや学びを得ることができましたので、これから就職する際や、社会人として生きていく上での糧とするつもりです。
お世話になりました。
○○(名前)
例文②
本日をもちまして退職することになりました、○○です。
店長にはいつも丁寧にお仕事を教えていただき、またアルバイトと学業を両立できるよう、シフトの相談にもいつも嫌な顔一つせず乗っていただいて、大変感謝しています。
アルバイトを通して、お客さまとの接し方や商品陳列の仕方、時にクレーム対応の方法など、たくさんのことを学ぶことができました。
ここでの経験を貴重な財産とし、これからのステージでも頑張っていきます。
ありがとうございました。
例文③
お疲れさまです。○○です。
本日をもってアルバイト最終日となりました。
先輩にはいつも丁寧にお仕事を教えていただき、バイト終わりには飲みに連れていったりもしてくれて、とても楽しく○○の仕事を続けていくことができました。
仕事でミスをして落ち込んでいた時に優しく声をかけてくれたり、人間関係で悩んでいた時に間を取り持ってくれたりしたことは、ずっと忘れません。
どうぞお体に気をつけて、これからもお店の中心としてみんなを引っ張っていってください。
お世話になりました。
おまけ:置き手紙だけで辞める(ばっくれ)はアリ?
今回は事前にバイトを辞める旨は伝えてあることを前提に、最終日に置き手紙を残す場合について書いてきましたが、中には置き手紙だけ辞めたいという人もいるようです。
バイト先でひどい扱いを受けていたり、店長や嫌な先輩にもう会いたくない、会ったら引き留められそう、といった場合がこれにあたるでしょう。
もちろん、バイトを辞める際は直接伝えるのが基本ではあります。
置き手紙だけで辞めるのは、完全なばっくれよりは幾分マシとはいえ、やはり社会人としては非常識に当たります。
ただ、状況によってはやむを得ない場合もあるでしょうし、時には逃げなければならない場合もあるでしょう。
バイト先としても、辞めたいというバイトを完全に引き留める権利はありません。
そのため、当サイトでは置き手紙だけで辞めるのを一応「△」とした上で、以下にいくつか例文を取り上げておきます。
私の力量不足もあり、仕事を続けていくことが難しいので、本日をもちまして退職いたします。
急な申し出となりご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
急な申し出となり恐縮ですが、本日をもちまして退職いたします。
心身の不調により直接お話しすることができませんので、置き手紙でのお伝えとなってしまったことをどうぞお許しください。
お世話になりました。
バイトを辞める際の菓子折りに添えるメッセージの例文
続いて、菓子折りに添えるメッセージの例文についてです。
もっとも、菓子折り+置き手紙を残すということなら、上で紹介した例文がそのまま使えます。
例文の最後に、以下のような一文を加えるといいでしょう。
本日最終日となりました。
皆さん大変お世話になりました。
こちらどうぞお召し上がりください。
○○(名前)
皆さん今まで大変お世話になりました。
こちらお口に合うか分かりませんが、どうぞ皆さんでお召し上がりください。
ありがとうございました。
○○(名前)
本日で退職となります○○です。
短い間でしたが、皆さんありがとうございました。
こちらささやかではございますが、1人おひとつお召し上がりください。
○○(名前)
今回のまとめ
以上、バイトを辞める際の置き手紙・菓子折りに添えるメッセージの例文についてでした。
置き手紙は、個人に宛てたものであればあるほど、自分の気持ちを正直に伝えるのが一番です。
今回の記事を参考に、ぜひ今の感謝の気持ちを正直に伝えてみてください。
ちなみに、お菓子(菓子折り)についてはなんでもアリだと思いますが、以下のような退職専用のお菓子もあります。
一言メッセージも兼ねられるので、当サイトでおすすめしているお菓子の1つです。
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