もともとは2ちゃんねるなどネット掲示板で使われ始め、
最近はTwitterなどでも市民権を得てきた言葉の1つに、
「マウントをとる」というものがあります。
この言葉、あまりいい意味の言葉ではなさそうですが、いったいどんな意味なのか?
また、類語や使い方の例は?
「マウントをとる」とは?意味や使い方の例
もともと「マウントをとる」とは、格闘技などで相手の上に乗りかかり、
相手より優位なポジションをとることを意味していました。
格闘技では、「マウンティングポジション」という言葉がありますが、
つまり相手の上に馬乗りになることで、一方的に顔面などをボコボコにしたりすることができるのです。
この言葉が次第に人間関係や人付き合いなどにも使われ始め、
例えば会話などで自分が相手より優位な立場にあることを示そうとしたり、
その上で相手を見下したり、攻撃したりすることを指すようになりました。
相手より優位な立場にあることを示す方法としては、例えば自慢話などをしたり、
些細なことで揚げ足をとったり、話の腰を折ったりするなどさまざまです。
基本的に攻撃的であり、相手を見下していることが見て取れることから、
このような人はあまり人からは好かれない傾向にあります。
このような人は、往々にして自己効力感や自己肯定感が低く、
常に相手より優位なポジションをとっていないと自分を保つことができないのかもしれません。
社会で生きていく以上、人間関係にはどうしても上下関係が生まれてしまいますが、
その示し方には少し注意を払ったほうがいいでしょう。
ちなみに、人間界に限らなければ、猿やゴリラなどの霊長類が、
相手に乗りかかり(またはのしかかり)、自分の優位性を示したり、相手を支配したりするようです。
この行為を「マウンティング」といい、主に個体間の順序確認のために行われます。
「言葉か行為か」という違いはあれど、基本的に私たち人間も猿やゴリラと同じことをしているのですね。
「マウントをとる」の類語は?
人間関係や人付き合いにおける「マウントをとる」は、主にネットスラングで、
ある意味あえてこの言葉を使うことによって、「マウントをとっている」といえるかもしれません。
類語としては、
・言い負かす
・やり込める
・ねじ伏せる
などが挙げられます。
「マウントをとる」のほうがより広い概念なので、
そういう意味では便利な言葉といえるかもしれませんね。