最近よくネットなどで見かける言葉に、「うまし」というものがあります。
言葉の意味はだいたい察しがつきますが、元ネタはいったい何なのでしょうか?
誰が最初に使い出して、なぜここまで広まることになったのか?
今回の記事では、「うまし」という言葉の意味や元ネタについて取り上げます。
スポンサードリンク
「うまし」の意味や使い方
「うまし」という言葉はもちろん、「美味い(旨い)」から来ています。
何か食べ物を食べて、それが美味しかった時などに使う言葉です。
SNSなどでは、食べ物の名前を書いて、もしくは食べ物の写真を上げて、
「うまし!」と投稿するのが定番になっています。
語感のよさ・語呂のよさなどから、ちょっと言葉の語尾を変えて言うのが流行っているのでしょう。
「うまし」の元ネタは?
では、この「うまし」という言葉、誰が最初に使い出して、どのようにして広まっていったのでしょうか?
「うまし」という言葉の元ネタを探っていくと、行きつくのは、
柳沢きみおさんが描いた『大市民』という漫画の一コマです。
主人公の山形鐘一郎が、出来上がった白菜鍋を食べて「うまし!」と言っています。
今広まっている「うまし」という言葉が、多かれ少なかれこの漫画の影響を受けていることは間違いないでしょう。
そして、この漫画の登場よりは後になりますが、ペナルティ(お笑いコンビ)のヒデさん、
近年だとオードリー(お笑いコンビ)の春日さんも料理番組などで「うまし」を使っており、
特にオードリーは知名度も高いため、「うまし」をここまで普及させたのは春日さんの功績と言ってもいいかもしれません。
ただ、このお二方が漫画『大市民』を意識して使っているのかは不明です。
スポンサードリンク
「うまし」はもともと古語?
元ネタを現代語に限らなければ、古語に「うまし(旨し)」というク活用の形容詞があります。
ク活用なので、活用は「く・く・し・き・けれ・○」となり、「うまし」は終止形ということになります。
意味としては現代語と同じで、
・美味しい、味がいい
などの意味が当てられます。
漫画家の柳沢きみおさんが、この古語「うまし」を明確に意識していたかは分かりませんが、
どこかで念頭に置いていた可能性はあります。
最近は至る所で、「うまし」という言葉を見かけるようになりましたが、
古めかしい感じが逆に格調高さを感じさせるのか、特に若者の間ではもはや日常語になっています。
言葉の語呂も悪くありませんし、何か食べ物を食べた感想を言う時などに使ってみると面白いかもしれません。
スポンサードリンク
コメント